データの世紀」の話を続けます

<GAFAの儲け方・ターゲティング広告>

グーグルもフェイスブックも
私たちは無料で使っているのに
GAFAはどうやって
巨大化するほどの利益を得ているのでしょう?

GAFAのロゴ

彼らの利益の源泉は ターゲティング広告です

フェイスブックは
4兆円を超す売上のほぼ全てを
利用者の画面上に表示する広告により
稼ぎ出しています

全世界のフェイスブックの利用者は
月間20億人以上もいるので
フェイスブック上での反応を分析して広告を打てば
消費者を大きく動かせます

データ分析は
個人の行動をも動かす領域にまで
高度化しているのです

ある人のいいねボタンの押し方などから
分析した嗜好に沿って
その人に合った商品の広告を流すと
購買数は54%も増えるそうです

ターゲティング広告のメカニズムと効果を説明する図

こうした個人データを駆使するターゲット広告で
広告主を引き寄せる

ターゲティング広告が
広告主から人気高い理由は
対象者を
年齢 居住地にはじまり
趣味 年収 政治思想に至るまで
多種多様な条件で絞り込めるから

ターゲティングに用いられるさまざまな項目を列挙した図

年齢は1歳刻み
居住地も特定の自治体や
半径20キロ以内といった指定が可能です

この絞り込みの細かさが
最大のセールスポイントで

こうした属性の絞り込みは
利用者の普段の投稿 いいね 位置情報などを
分析して判断されます

私たちが
投稿したリ クリックしたりして
日々大量のデータをはき出しているからこそ
こうした精度の高い分析が可能になるのです

ターゲティングの分析に用いられる項目を列挙した図

このように
個人の普段のフェイスブック上での
行動様式の分析により
ある商品に趣味・関心があるだろうと判断した人にだけ
その商品の広告が配信されます

ターゲティングによる絞りこみを示した図


<ターゲティング広告の恐るべき効果>

対象者をターゲッテイングしない広告では
閲覧率は1%を切るくらいですが

ターゲッテイング広告では
効果は5倍以上になるそうです

また 日本国内のネット広告市場は
17年に15000億円と
07年と比べ2.5倍に拡大しましたが
けん引役となったのが
やはり 対象を絞り込んで高い効果が得られる
ターゲティング広告です

データから 
内向的な性格と判断された人には
控えめな宣伝文句を示し
逆に外向的な人には
皆の目はくぎ付けとの広告を出したところ
購買率が50%を超えて上がったそうです


<ターゲティング広告には抗えない?>

GAFAをはじめとするネット大手は
こうしたデータ分析により
消費者の嗜好を知り尽くし 
心にあわせて狙い撃ちするので
もはや個人の意志の力では防ぎきれません

心にあわせて狙い撃ちをしている様子

確かに
普段利用しているインターネットの画面上には
さまざまな広告が張り出されていますが
その内容は 常に微妙に変化していますね

楽天やアマゾンで商品を購入すると
即座にそれに関連した商品の広告が出ますし

いつだったか
グーグルでちょっとアダルトな内容の検索をしたら
しばらく“大人っぽい”広告が色々な画面で出てきて
閉口したこともあります(苦笑)

そして
自分の好みに合った商品の広告が出ると
ついつい その内容をチェックしたり
購入してしまうこともあります

GAFAは そうした書き手の行動を見て
画面の向こうで 簡単にひっかかる奴だなと
ほくそ笑んでいるのでしょうか?(苦笑)

ターゲティング広告

ターゲティング広告が的を射抜いている様子

とても便利だと感じることもあれば
煩わしいと思うこともあります

なんとなく 微妙な感じですね(笑)

高橋医院