やせたければ脂肪をたくさんとりなさい4:間食と断食
この本で興味深いのは 間食と断食について言及していることです <間食はしてもかまわない> @空腹感のコントロール ダイエットには 空腹感のコントロールが大切です 空腹感がコントロールできないと ついつい食べ過ぎてしまう 満腹感を得ることができる食事は タンパク質 脂肪が多く 炭水化物が少ない 内容のものが良い また 満腹感を得るには ゆっくり よく噛んで 味わって食べることが大切です 一方で グルタミン酸ナトリウム 人工甘味料 ファストフード などは 食後にもさらなる食欲を刺激し 体重増加を引きおこすと注意喚起しています そして 規則正しい食事に加えて 場合によっては間食が 空腹感のコントロールに有用と説きます @間食に適している食べ物 *ナッツは良いが 果物は危険 *カカオ70%以上のチョコは満腹感が強い *ゆで卵 チキンは良い と 紹介しています ダイエットにおける 間食の是非については 未だ議論が尽きない点ですが どうも最近の論調では タンパク質 脂質が中心で 少量ならば むしろ良いのでは? と考えられているようです そしてもちろん 食べ過ぎにはご注意です! <間欠的断食> ダイエットにおける 断食の有用性についても 多くの議論がなされています @断食の有用性 筆者は 断食により インスリン濃度が低い時間を持続できて 減量を促進できると その有用性を説いていて 断食により *体脂肪減少が加速し *体重減少の横ばい状態を打破でき *インスリン感受性が上がる と解説しています @断食の方法 断食の方法に決まりはなく 朝食か夕食を抜く簡便なものでも よいとしています @注意点 但し 断食終了後に 食欲の暴走をさせず 健康に悪い食事の引き金にならないように 注意が必要で また *摂食障害 糖尿病の人 *ストレスがある人 *慢性疲労のある人は 避けた方が良いとのことです 間食 断食については このあとの本でも紹介されていますので そこでまた議論したいと思います ということで 筆者は最後に 食べていいもの いけないものを 具体的に紹介しています <食べていいもの> @自然で未加工の食物が望ましい @肉は体脂肪を減らしたい人には理想的 *ビタミンB群を豊富に含む *カルニチンが脂肪の代謝を助ける *ロイシンが減量時に 筋肉が落ちるのを防ぐ *動物の餌の種類に要注意で 穀物でなく草で飼育された方が 体に良いω3脂肪酸が多い *加工肉はほどほどに @魚はω3脂肪酸が多いので たくさん食べた方が良い @卵は 一価不飽和脂肪酸が多く ビタミンB2 B12 A Dが多いので 食べた方が良い @果物 *糖分の多いトロピカルフルーツはほどほどに *ドライフルーツは危険 *ベリー アボガドはお勧め @野菜 *ジャガイモは気をつけて *カボチャ サツマイモ ビーツは ほどほどに @無制限に食べて良いもの 肉 魚 卵 ベリー アボガド 野菜 マッシュルーム ナッツ バター オリーブ油 ココナッツ油 プレーンヨーグルト @ほどほどにした方が良いもの 加工肉 マグロ リンゴ ナシ 柑橘類 トロピカルフルーツ カボチャ サツマイモ クリーム チーズ ダークチョコ @避けるべきもの ドライフルーツ ジャガイモ マーガリン 加糖ヨーグルト アイスクリーム 精製穀物 パン 米 パスタ シリアル クラッカー ソフトドリンク 菓子 ビスケット ケーキ パイ 人工甘味料 グルタミン酸ナトリウム トランス脂肪酸 @飲んで良いもの お茶は ポリフェノール カテキンが豊富で 1日に3杯以上で心臓病のリスクを下げる コーヒーは 抗酸化物質が豊富で 糖尿病 メタボ 脳卒中のリスクを下げる 但し飲み過ぎはカフェインに注意 @ほどほどにした方が良い飲み物 アルコールは適量に 赤ワインや蒸留酒の方が 炭水化物が少ない @避けるべき飲み物 甘いソフトドリンク 人工甘味料入りの飲み物 果汁とスムージー 最後に 運動の効果について述べます <有酸素運動の減量効果は疑問> 運動で燃やされるカロリーは少なく 運動後に空腹感が増し 食べてしまう また 運動量が増えると それ以外の時間に 体を動かさなくなる 長時間の運動は ストレスホルモンのコルチゾール分泌を 持続的に増やす といったことから 疑問符が投げかけられています しかし 運動は 減量には役立たちませんが さまざまな健康効果があるのは事実です 小分けにして 複数回で行っても効果があり 連続30分 と 10分を3回 でも 血圧 中性脂肪改善効果は 同じと報告されています
高橋医院