以前のブログでステーキの話をしたとき

牧草だけを食べさせて飼育された牛の
グラスフェッド・ビーフを紹介しました

最近話題になることが多い 
グラスフェッド・ビーフ

どんな味がするのか気になっていましたが
先日 遂に 
グラスフェッド・ビーフを
初体験してきました!

向ったのは 銀座2丁目にある
ニュージーランド(NZ)料理の専門店 
Arossaさん

Arossaのお店の前

8階の窓際の席からは
夜の銀座のビル群が見わたせて
ロマンチックな雰囲気も味わえます

Arossaの店内

さて NZ料理 初体験です!

メニューにはしっかりと
グラスフェッド・ビーフがいかに栄養満点か
アピールされています

グラスフェッド・ビーフの良さが書かれたメニュー

ニュージーランドの広大な大自然の中で
牧草だけを食べて暮らした牛さん

ニュージーランドの広大な自然の中で放牧される牛

ストレスもなく のんびり平和に
生活していたのでしょうね

牧草を食む牛

トウモロコシや人工飼料を食べていた
コーンフェッド・ビーフ

狭い牛舎で人工飼料を食べる牛

グラスフェッド・ビーフの外観を比べると
その差は一目瞭然です

グラスフェッド・ビーフとコーンフェッド・ビーフ

コーンフェッドは
適度に脂身・サシが入っているのに対し

グラスフェッドは 
サシがほとんどない まさに赤身肉!

そして栄養価は
グラスフェッドはコーンフェッドに比べて
動脈硬化の原因となる飽和脂肪酸が少なく
動脈硬化を防ぐオメガ3脂肪酸が多い

グラスフェッド・ビーフの利点を示す図

グラスフェッドは
抗酸化作用があるビタミンC Eや
ビタミンA B カルシウム 
マグネシウム 亜鉛などの
ビタミンやミネラルが豊富

要するに良いこと尽くめですが
はたしてお味はどうなのでしょう?


まず
キヌアとビーツがたっぷり入ったサラダ

キヌアとビーツがたっぷり入ったサラダ

ビーツが
予想外にホッコリしていて美味しい!

NZ産キングサーモンのコンフィ

NZ産キングサーモンのコンフィ

半ナマ仕立てで これも美味しい

前菜に合わせた白ワインは
NZのピノ・グリージョ

NZのピノ・グリージョのボトル

その名も サザン・クロス 南十字星!

いかにもニュージーランドを
彷彿させる名前です!(笑)

ニュージーランドワインは詳しくないので
お店の方に教えていただきました

NZは南半球なので
南アフリカのシャルドネのような
濃い白ワインが美味しいのかと
思っていましたが

緯度的にはドイツと同じくらいなので
むしろ ソービニヨン・ブラン リースリング
ピノ・グリージョのような
あっさり系の白が美味しいのだそうです

確かに 香りも良く 
クセもなくスッキリした飲みやすいワインでした

そして いよいよ
主役のグラスフェッド・ビーフの登場です!

書き手は リブ・アイの300g

リブ・アイ

糖尿病専門医さんは フィレの200g

フィレ

赤々とした 立派で豪勢な面構えです!
ボリューム感もタップリ!

ワインはお勧めの 
NZのピノ・ノワール

NZのピノ・ノワールのボトル

南島 
ラクビーの強豪チームのいるワイカト近辺の
ワイナリーだそうです

ワイカト近辺のワイナリーの地図

これも初めて知りましたが
NZのピノ・ノワールは
最近 世界的に注目されていて

特に南島のピノは 
しっかり落ち着いていて美味しいそうです

香りがすごく上品なのでビックリ!

でも 味わうと
しっかりボリューム感があって
またビックリ!

アメリカなどでステーキを食べるときには
カベルネ主体の
ボルドータイプの赤ワインが定番で

ピノ・ノワールだと
上品すぎてワインが負けちゃうのでは?
と危惧しましたが 

はたして どうでしょう?


で お肉の断面は こんな感じ

お肉の断面

これでリブ・アイですよ!

リブ・アイは
サーロインやフィレより肩に近い部分で

適度に脂身が入っていて
肉の旨味も存分に味わえます


サーロイン フィレ リブアイの場所を示す図

お肉の旨味も脂も 存分に楽しんでいます! 
という部分ですが

こんなに脂身が見えません!

でも 頬張ると 
これが美味しいのですよ!

まずは ビックリするくらい柔らかい!

アメリカのステーキのように
しっかりと噛みこんで 
肉の旨さを引っ張り出すというのではなく

サクサクと 
それでいて しっかりと存分に味わう感じです

脂のこってりとした感じは全くなく
むしろあっさりとした食感なのですが 
でも 肉の旨味はしっかりある

こんなお肉を食べたのは 初めてです!

月並みな表現の食レポで恐縮ですが

爽やかさを感じる美味しいお肉を 
たっぷりといただく感じです

糖尿病専門医さんのフィレも
味合わせていただきましたが
しっかりフィレの味はしますが 
やはり爽やか系

たっぷりと300gをいただいたのですが

アメリカのステーキのように 
肉と格闘するという感じでなく

あっさりと美味しく
お肉を堪能する感じなのですよ

さらっと あっという間に300gいただけちゃう

糖尿病専門医さんは
書き手より早く完食されて
普段 ステーキを食べるときには 
こんなことはあり得ないです(笑)

もういちど 断面をお見せしますが

肉の断面

こんなに脂が少なくて 
やわらかそうで

再度言いますが 
これがリブ・アイですよ!(笑)

ホント ビックリしました!

脂が残っていない食後のお皿

完食したあとのお皿ですが

300gのリブ・アイの肉塊をさばいたあとなのに
こんなに脂がなくて 
ギトギトしていない!

グラスフェッド・ビーフ 恐るべしかも!

広大な草原で草を食べる牛たち

すぐまた食べたくなりました!
毎週末でも いけそうな感じです(笑)

そうそう
お肉がこんなに爽やか系なので
ワインはピノ・ロワールでも充分にマッチ

素敵なマリアージュでした!


最後に店長さんとお話ができましたが
このお店は ラムや鹿も美味しいそうです

うーん ラムとグラスフェッド・ビーフ
甲乙つけがたい

悩ましいなあ(苦笑)


さて 家に帰っても胃もたれ感がなく
翌朝のおしっこに アミノ酸臭がなかったので
これも驚きでした!(笑)
高橋医院