もう1冊 日本人が書かれた本を紹介します

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」の表紙

UCLAで内科医 医療政策学研究者をされている
津川友介先生が2018に書かれました


<あなたが信じている健康情報は本当に正しいか?>

@どのような食物を食べるかが重要で 
 含まれる成分にとらわれてはいけない

たとえば 
フルーツジュースとナマの果物では
同じように見えても 
健康に対する影響は全く異なる

食物と成分の差異を解説する図


@医師や栄養士を信用してはいけない

なぜなら
医学部では食事や栄養のことは習わないから
(耳が痛い:苦笑)

医師や栄養士を信用してはいけない と書かれたページ


@メタアナリシスで証明された
 科学的事実に基づいて判断する

メタアナリシスとは
複数のランダム化比較試験
(意図の介入がない研究)の
研究成果をとりまとめた検討のことで
それ以外の研究結果は信用できない


@情報に惑わされない

テレビの健康情報 
本屋で売られている健康本
ネットの健康情報

などは信用しない

それらは
市場原理に基づいて作成されていて
情報の正しさより
目新しさ 意外性が最優先されるから


<本当に体に良い食事とは?>

@食事量を減らして我慢させるより
 食べる食品の質を問い
 良いものに変換させることが大切である

@健康に良い食物 悪い食物

*良いもの
 魚 野菜と果物 
 茶色い炭水化物
 オリーブオイル ナッツ

*良いかもしれないもの
 ダークチョコ コーヒー
 納豆 ヨーグルト 
 酢 豆乳 茶

*悪いかもしれないもの
 マヨネーズ マーガリン

*悪いもの
 牛肉 豚肉(鶏肉はOK)
 ハム ソーセージ
 白い炭水化物(ジャガイモも)
 バターなどの飽和脂肪酸

健康に良い食物 悪い食物を分類した図表

<食品に含まれる成分にまどわされない>

@重要なのはホールの食品で
 含まれる成分ではない

食品に含まれる成分にまどわされない ことを強調するページ

成分は 
消費者の興味を惹きつけるので
マーケティングで上手く利用される

しかし
過度に成分に気をとられてしまうと
本当に栄養のある食品を
摂取しなくなるリスクがある

成分に惑わされて
特定の食品を集中的に食べるのではなく
いろいろな種類の食物を
毎日たくさん食べることが大切


@カロリーより質

カロリーだけに注目しては危険で
栄養の質に注目し
それをどのような食品で摂るか気を配る


<健康に良い食べ物>

@体重が減少した人が食べていた食物

*ヨーグルト ナッツ 生の果物

*茶色い炭水化物

*野菜

*食物繊維
 サプリで摂るより食品で摂る方が良い


@日本食

健康に良いことは明らかだが
塩分と白い炭水化物が多いのが弱み

ちなみに 食事における炭水化物の比率は
日本58% アメリカ50% フランス45%
と 世界に比べて日本で多い


体重が減少した人が食べていた食物を示した図

<健康に悪い食物>

@体重が増えた人が食べていた食物

*フライドポテト ポテチ 揚げ物

*加糖飲料 フルーツジュース

*赤身肉 加工肉

*菓子・デザート

*白い炭水化物 じゃがいも


@白い炭水化物

パン パスタ ラーメン うどん 白米などの
精製された白い炭水化物は 砂糖と同じ

さらに ビタミンB E 食物繊維が
精製過程で取り除かれてしまう

白米は少量でも健康に悪く
糖尿病になりやすいことが明らかである

精製された白い炭水化物は砂糖と同じ であることを示したページ 

@炭水化物を白から茶色に変える

全粒粉 大麦 オート麦 ライ麦 キヌア
玄米 雑穀類 蕎麦粉

白い炭水化物 茶色い炭水化物の差異を示した図表

良い食べ物 悪い食べ物は
これまでの本で紹介されたのと
ほぼ同じですが

成分に惑わされず
ホールの食物として食べることの意義

を強調しているのが印象的でした

 

高橋医院