猫語の教科書 の続きです
母ネコは 語り続けます
人間の家を乗っ取るには
人間への自分の魅力のアピールの仕方を
知っておかなければなりません
表情 姿勢 しぐさ 顔や体の動き
それらの全てを用いて
自分の魅力を輝かせることが大切です
ネコはどんなときでも
妖艶でしとやかで
謎と魅惑に満ちていて
セクシーで官能的で
快活で愛嬌あふれ
面白くて人好きがして
愛の魔法で人の心をかき乱す
ほれぼれとした可愛らしい存在
であり続けなければならないのです
この世のあらゆる生き物の中で
ネコこそが最も優美な生き物であることは
疑いの余地がないけれど
人間を魅了し うっとりさせるためには
どんなときでも優美でなければ
ならないのです
なるほど
いつもながら おっしゃる通りです
我が家のネコさんたちのなかでは
優美さでは
なんといってもローズが
ダントツでいちばんですね！
優美さが一番欠けているのは
読み手の皆さんは
わざわざ書かなくても
おわかりですよね？（笑）
そして母ネコは
人間に何かを訴えたいときの
ここぞというときの必殺技
を伝授します
それが
声を出さないニャーオ
この本の原題
The Silent Miaow です！
相手を見つめて
口を開けるが 声は出さない
これをすると
どんな人間でも 男も女も
心を揺さぶられて
ネコにどんなことでもするようになります
ただ
あまりに絶大な効果があるため
逆に使いすぎは禁物です
人間は
声を出さないニャーオに遭遇すると
とても頼りなげな気配を感じ
ネコがあまりにも何かを強く望んでいるので
声も出ないかのように勘違いします
憧れと絶望の「声なき叫び」として
人間の心を揺さぶるのです
これ
我が家のネコさんたちのなかでは
ローズがとても得意です！
初めてされたときには
ホントにビックリして
感動したものです（笑）
でも ローズの場合は
どうしてもこれがして欲しい
というコンテクストで
するわけでないようです
突然する
だから可愛いのですよ！（笑）
デイジーもたまにするけれど
楓はまだそこまで
勉強できていないようです（笑）
さて 母ネコはさらに語ります
そもそも
ネコと人間とのコミュニュケーションは
言葉に頼るしかないので
人間に
自分がこうして欲しいというときの言葉を
いくつか覚え込ませることが必要です
色々なニャーオが
いったい何を意味するのか
人間に我慢強く教えるのです
なるほどです
そういえば
いつかNHKの「チコちゃんに叱られる」で
ネコはなぜニャーと鳴くか？
という質問が出され
その答えは
人間と交流するため
でした
確かに我が家のネコさんたちも
それぞれのネコが
特定のシチュエーションで使う
特定の鳴き方をします
このコミュニュケーションの仕方は
デイジーが一番得意かな
ご飯がないよ！
ソファーで一緒に寝ようよ！
ちょっと寒いよ！
お膝の上にのらせて！
などなど
それぞれの場合で
鳴き方の長さ 声の高さ
イントネーション アクセントが
微妙に異なっているので
何を訴えているのか わかるのですよ！
下僕たちは
完全に調教されていますね（笑）
でも こんな感じで
ネコたちと
なんとなくコミュニュケーションするのは
かなり楽しいのですよ！（笑）
