アコースティックに癒された夜
渋谷駅周辺は 現在10年に一度の規模の大改造中で 道路の交通規制は頻繁に変わるし 宮下公園にお住いの浮浪者さんたちは 寝場所を奪われて大変だそうです(笑) そんな渋谷の 夏の終わりの週末の 代々木公園ケヤキ並木は こんなに賑やかで ハイ 今年で18回目になる TOKYO JAZZ です 以前は東京フォーラムで開かれていたので ときどきのぞきに行きましたが 会場が渋谷に移ってからは 足が遠のいていましたが 今年は久し振りに行くことにしました 並木通りの両側には 食べ物屋さんのテントが並び 多くの人が集って 開放的な雰囲気です 音楽イベントではお約束の 楽器体験コーナー トランペットやサキソフォンが人気です! でも 書き手は楽器体験よりも 暑いのでこちら! 明るいうちから屋外で楽しむのは 気持ち良いものです!(笑) 大きなスクリーンが設置されて 野外ステージでの演奏の様子が 映し出されています 本物のステージの前では たくさんの人たちが ビールを片手にジャズを楽しまれていました さて 書き手が久し振りにTOKYO JAZZに来たのは こちらの方の生演奏を聴くためです! チック・コリア! 中学生の頃 リターン・トウー・フォーエバーを聴いて ビックリして 感動して 彼の世界にはまり込んだものです 懐かしいです! そこ頃は若かったチック・コリアも 御年78歳になられましたが 相変わらずお元気で 演奏活動を続けられています しかも今回は 2日にわたり アコースティック・バンドと エレクトリック・バンドの ふたつのバンドを率いて演奏します これは 行かないわけにはいきません!(笑) 会場はNHKホール ホールのロビーでは ボード前での楽器を持っての記念撮影に たくさんの人が列を作っていました 会場内は こんな感じ NHKホールに前に来たのは 確か中学生の頃で あまり覚えていません 紅白歌合戦が開かれる場所ですが 意外に狭いですね 壁に設置されたパイプオルガンが なんとなく不釣り合いな感じがします で 第1日目の前座をつとめるのは ベーシストのアヴィシャイ・コーエンさんのトリオ チック・コリアに才能を見出されたという イスラエルのべーシストさんです アコースティックベース ピアノ ドラムだけの シンプルな構成 落ち着いた気分で ゆっくりと楽しめます! アコースティック・ベース 良いですね! 大好きです ただ ときどき 指でなく弓を使うのですが そこはいただけなかったです 弓を使っても せわしなく往復させるようなメロディなので 音に奥行きが生まれず キイキイという感じで ちょっと残念だったかな そして 30分の休憩をはさんで いよいよ チック・コリア アコースティック・バンドの登場! 30年ほど前の結成当時は こんな容貌でしたが 月日を経て 皆さん 素敵に成熟されました このオリジナルメンバーで演奏するのは なんと20年ぶりだそうです! 最初に恒例の オーディエンスとのチューニング! チック・コリアが 短いフレーズをピアノで爪弾き それをオーデイエンスが ハミングでリピートします そんなやりとりがしばらく続いてから セッションに入っていきます アコースティックな ピアノ ベース ドラムだけの まさにシンプルな世界! チックさんが ベースとドラムの魅力を引き出し 下支えしながら 落ち着いた雰囲気のなかを 流れるようにメロディが流れていきます メンバー同士が しっかりとアイコンタクトしながら まるで音で会話しているような感じです チックさんの ベースの使い方が巧みだし それに応えるベースのジョンさんが とてもお上手! それこそ 弓を使う部分でも しっかりと音が伸びて 膨らみをもっていました うーん チック・コリアの世界に 思い切り浸りこむことができました! 良いです! 幸せです!(笑) キース・ジャレットも好きだけれど チック・コリアは くつろいだ気分になれるのが いいなあ チックさんが若い頃 クリスマス休暇を6週間とって (人生 最初で最後の長い休暇だったそうです) 京都に滞在したときにインスパイアされた Japanese Waltzという曲も 披露してくれました そして最後は お約束の Spain 涙が出てきそうになります これもお約束の ステージと客席のハミングの掛け合いも しっかりと楽しんで 最後はホール全体が スタンディング・オベーション なんとも幸せな夜でした!
高橋医院