ラグビーワールドカップ開催中の土曜日は
ネコブログだけでなく ラグビーブログも!

今日は第3回です


ジャパンがアイルランドに勝ったこともあり
全国でラグビーワールドカップが
すごい勢いで盛り上がっていますね!

ラグビーワールドカップの広告ポスター

ラグビー好きの書き手も存分に堪能していますが
先週から今週にかけて

*ワラビーズ vs ウエールズ
*フランス vs アメリカ
*オールブラックス vs カナダ
*南アフリカ vs イタリア

など とても面白い試合が毎晩のように楽しめて
なんとも幸せな日々です!

そんななか
書き手が今週の試合で とても気になったのが
フィジー vs ジョージア
でした

フィジー vs ジョージアの広告ポスター

だって フィジーもジョージアも
全く馴染みがないので 気になります!

ラグビーのプレースタイルについては

フィジーは
フィジアンマジック 
フィジアンフレアー(ひらめき)と呼ばれる
自由奔放なパスをつないで
バックスがグランド中走り回る 
見ていて楽しいスタイル

パスを回すフィジーの選手

ジョージアは
とにかくスクラムに命を懸けていて
たとえ試合に勝っても
スクラムに負けたら意気消沈するスタイル

スクラムを組むジョージアの選手

という認識があり
両チームのスタイルはまさに好対照で
どんな試合が展開されるか 
実に興味深いです

で 前述したように
フィジーについてもジョージアについても
国に関する知識がほとんどないので
ラグビーを離れて 両国について調べてみると

フィジー
南太平洋に浮かぶ 英連邦の一員の島国です

フィジーの景観
英連邦への所属を示すフィジーの国旗

同じ南太平洋の
ラグビー強国のトンガ サモアとは
微妙に趣が異なるようで

フィジーは
火山の多い黒い島々と呼ばれるメラネシアに属し

トンガ サモアは
たくさんの島々からなるポリネシアに属します

メラネシア ポリネシアの地図

肌の色や体格も 少し異なるように見え
フィジーの方が浅黒くて筋肉質でしょうか?

フィジー トンガ サモアの人たち

ちなみに ニュージーランドも
ポリネシアに属するようです

ラグビーについては
トンガやサモアが
大きな体を生かしたパワフルなプレーをするのに対し

フィジーは前述のように
自由奔放に走り回って
長い手足を使い 魔法のようにパスをつなぐ

だから フィジアンマジックとか 
フライングフィジアンと呼ばれます

フライングフィジアンと書かれたフィジーラグビー協会のロゴマーク

子供達は小さい頃から
裸足で野原でラグビーボールを追いかけていて

そうした環境で育まれた
直感のおもむくままの楽しいプレーするそうで

そんな奔放なプレースタイルを
縦横無尽に発揮して
リオ・オリンピックでは
7人制ラグビーの初代金メダルとなりました

金メダルを喜ぶフィジーの7人制ラグビーの選手たち


一方 ジョージアジョージアの景観

黒海の東 カスピ海の西に位置する
コーカサス地方の国で

ジョージアの位置を示す地図

北にはロシア 南にはトルコ 
東にはアゼルバイジャンがあります

1991年に当時のソビエトから独立しましたが
国民のソビエト ロシアに対する嫌悪感は
かなり強烈なようで

国名に関しても
以前はロシア読みのグルジアと呼ばれていましたが
今は断固としてその呼び方を拒否して
英語読みのジョージアで通しているそうです

先日のウルグアイとの試合に勝ったあと
お祝いに気を利かしたつもりで 
会場に音楽が流れましたが

それが歌手はジョージア人でしたが
曲はロシアの曲だったために
ジョージア・チームから
「ジョージアとロシアは全く違うのだから 
 二度と間違えないで」
と申し入れがあり 大会組織委員会は謝罪しました

そのあたりはとてもデリケートな問題で
ジョージアの皆さんには申し訳ないことをしました

でも 正直言って
あのあたりの地域の情報に
接する機会が少ないから難しいですね

世界は広いです


さて ジョージアは
ノンベの世界ではワイン発祥の地として有名で
土に埋めた甕で発酵させる 
独特の製法でワインを作ります

ジョージアのワインセラー
地下に埋められたワインの甕

最近は 白ブドウの種と皮を一緒に仕込んだ
オレンジワインが有名で

何とも言えない独特の味わいのある
まさにオレンジ色の白ワインは
意外に美味しくてクセになります(笑)

オレンジワインのボトル

で ラグビースタイルは 
なぜか強烈にスクラムに拘る

どうしてなのでしょう?
民族的に格闘技が好きなのかな?

ちなみにジャージはワイン色で
背中にはブドウの樹が描かれています

ジョージアのジャージに縫い込まれたブドウの樹のマーク

選手の名前は 最後がシビリ ゼ が多く

名前の最後がシビリと書かれたネームカード
名前の最後がゼと書かれたネームカード

試合前のロッカールームでは
ジョージア正教のイコンが置かれ
選手たちが皆 お祈りをしているのが印象的でした

ロッカールームのイコンと祈る選手たち


ふーっ 
さて 前置きが長くなりましたが
そんなフィジーとジョージアの試合

フィジーのウオークライであるジンビは
オールブラックスのハカに比べると
おとなしい感じでしたが

ジンビを行う様子

試合では フィジアンマジックがさく裂!

SOのちょっとしたキックを上手く拾って
3人ループのような形で
軽快にパスをつないだり

SOがキックする姿
3人でループパスを回す様子
3人でループパスを回す様子

器用なオフロードパスや 
山なりに放るようなパスを通したり

山なりのパスを放る様子

まさに飛ぶようにしながら
ボールを扱ったりで

飛ぶようにボールを扱う様子

縦横無尽にグランドを駆け回り
7トライとって
45-10でジョージアに圧勝しました

45-10のスコア表

いや~ 見ていて楽しかったです!

ジョージアも得意のフォワードで
モールを押し込んで反撃しましたが
残念ながら今日はフィジーの日だったようです

モールで反撃するジョージアの選手

試合後はお互いに
健闘を讃えあっていました

互いに健闘を讃えあうフィジーとジョージアの選手

ということで
“あなたの知らない国”同士の
フィジー vs ジョージアの試合を楽しめましたが

こういう試合を契機に
今まであまり知らなかった国の
文化や歴史に思いを馳せるのも
ラグビーワールドカップが自国開催されることの
恩恵のひとつかもしれません!

さて 今日 ジャパンはサモア戦!
ポリネシアパワーを打ち破って欲しいです!

ジャパンvsサモア戦の広告ポスター

イングランド vs アルゼンチンも気になります!
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