ストレッサー
ストレスは ストレッサーにより起こります <ストレッサーとストレス> ストレッサーは ストレスを引き起こす外部環境からの要素で ストレスは ストレッサーにより誘起される 身体の一連の反応です ストレッサーの認知のされ方は ヒトによって異なり その受け止め方によっては ストレスとして感じられないこともあります <ストレッサーの種類> @外部的なストレッサー *物理的 : 温度変化 振動 騒音 放射線 *化学的 : 大気汚染物質 薬物 酸素不足 *生物的 : 感染 炎症 発熱 痛み @心理的なストレッサー *精神的 : 恐怖 緊張 不安 怒り 悲しみ *社会的 : 転勤 退職 ハラスメント 現代社会では 心理的なストレッサーが いちばん問題になっています @急性 慢性 ストレッサーには 急性的なもの 慢性的なもの があります 急性は 突然の変化や危機的な状況で 慢性は 持続的で長時間続くものです 現代社会では 慢性的なストレッサーの方が多い @ハイリスク ローリスク ハイリスクなストレッサーは 生命の危機に関わる強いストレス 戦闘 犯罪 交通事故 地震などで それを体験すると 怒り 恐怖 悲哀 などの感情が生じ 場合によってはPTSDが起こってしまいます ローリスクなストレッサーは 日常生活で経験する 比較的危険度の低い刺激で 慢性 持続的な刺激の場合が多い 人間関係 育児ストレス 劣悪な環境などで それにより不安が生じます 頻度は圧倒的に ローリスクの方が多い また 勝手に降りかかってくる受動的な刺激 長時間にわたり 頭から離れない 不快な刺激は 強いマイナス刺激となり ほぼすべての人に 一様にストレス障害を誘起します <数値化されたストレッサー「社会再適応評価尺度」> ストレスを感じたあとに 再び社会生活に戻るために必要となる時間とエネルギーが 尺度として数値化されています 配偶者の死 100 離婚 73 夫婦別居 65 肉親の死 63 負傷や病気 53 結婚 50 解雇 47 退職 45 これらの数値の1年間での合計点が *300点以上だと きわめて注意が必要 *200点以上だと かなりの注意が必要 *100点以上だと 一応の注意が必要 *100点未満なら 心配なし とされています 読み手の皆さんの 過去1年間の合計点はどうでしたか? どれくらいの注意レベルにありましたか?
高橋医院