借金にまつわる 衝撃的な話題!

なんと韓国では 
国家による個人の借金帳消しが
政策として行われたそうです

韓国では国民の10%が多重債務者で 
若者の10%が失業している状況

そんななか 
10年以上借金が返せない人の借金を
国が肩代わりするという
徳政令」が実施されたそうで

徳政令を宣言する韓国の大統領

債務者を借金から解放することにより
市場に戻してお金を使わせることを
目的とした政策で

確かに番組では 
役所から借金の90%棒引きを伝えられた人が
喜んですぐに焼き肉を食べに行く様子が
放送されていました

ちなみに韓国では 
バブルの頃は
国がカードローンで借金させて
消費させようとしていたそうです


水野さんは 
これは“禁じ手”と呆れて嘆かれます

中世では
教会が高利貸しにリミットをかけていたけれど

この徳政令は 
ある意味でその頃への逆戻りを意味し
今の資本主義の限界をあからさまに示すものだと

しかしこの期に及んでも
未だに世界で余った金がアジアに
流れ込んでいるそうです

国際的な金融機関が
アジアの若者や農民にカードローンを
組ませているそうで

アジアの若者や農民にカードローンを組ませている様子

タイでは7人に1人がローンの返済が困難な状況で
高利貸しが横行し 
金利28% クレジットローンは20%にのぼるとか!

ミャンマーでは
利子の意味も解らない田舎の農民に
高利貸し付けが行われていて
外資系金融機関が10ケ国 41機関も
参入しているそうです

アジアの農民が集団で借金を返済している様子

返済は 連帯責任 グループローン方式の契約で
利子を払っていることすらわからない農民は
毎月毎月 その都度借金を重ねながら返却しているとか

びっくりです!

水野さんは 
「金融機関の悪しき本性が現れている」 
と斬り捨てます

資本主義には倫理観がない

どんなところにも 
全額回収できないとわかっていても
貸し付けるだけ貸し付ける

資本は永久に増やさなければいけないという論理
どういう目的であろうと資本は増やす

そうした資本主義の悪しき面が
思い切り前面に出てしまっている

まさに お馴染みの
「グリード 強欲」
ですね

強欲な資本主義者を揶揄するイラスト


では
こうした悲惨な状況を打破するためには
どうしたら良いのか?

番組の最後に 
新たな経済システムの模索がレポートされます

ひとつが 身の丈の資本主義

マレーシアのマハティール首相が
主張されている政策で

身の丈を超える借金はしない
借金に依存しない
新たな経済モデルを作ることを目的とします

マハティール首相

そのため 既に進行していた新幹線計画も
白紙に戻されました

ダウンサイズして
地道に堅実にやっていきましょう
ということですね

イスラム金融も紹介されていました

イスラム金融 
数年前に盛んに紹介されていたので
なんとなく懐かしい(笑)

イスラム金融の仕組みの説明図

金融機関は
過度の成長を求めた無理な貸し出しは行わず
融資でも利子は取らず すぐに返済を求めない

借り手が苦しいときは相談に乗り
返済額を減らしたり 時期を待ったりする

借り手のビジネスが軌道にのったときに 
儲けの一部を手数料としてもらう

こうしたスタンスにより 
金融機関も最終的に利益を得られるというのです

最近よく見聞きする 
クラウドファンデイング
の紹介もありました

クラウドファンデイングの説明図

起業家のアイデアに賛同した人が 
少しずつお金を出し合ってサポートし
起業家は成功したら利益を返金するシステム

最近 色々な方面で実績を上げつつあるようです

個人的には 
身の丈の資本主義が 
いちばん現実的かと思いますが

身の丈の資本主義について語る解説者

しかし実際の経営者は こんな疑問も呈します

「より遠く より速く」
から
「より近く よりゆっくり」

そうした価値観の転換が本当に可能か?

ヒトは 身の丈だけで我慢できるか?

どうなのでしょう?
読み手の皆さんは どう思われますか?
高橋医院