代替肉 

という言葉を
見聞きしたことがあるでしょうか?

昨年あたりから 
色々なマスコミに登場して
目にする機会が増えてきました

代替肉は
大豆などを原料にしたり

代替肉の写真

実際の肉から採取した細胞を
エンジニアリングしたりして作られた

代替肉の作り方を説明した図肉もどき」で
近年 非常に大きな注目を浴びています

代替肉の宣伝ポスター

その「肉もどき」の 
ご紹介と解説をしていきます


どうして代替肉が必要とされるのか?

それは 代替肉が
地球 動物 人の全てに優しいお肉だからです

なかでも一番大きな理由は 
地球の環境問題です

国連食糧農業機関は

動物を育てて食料にすることは 
地球温暖化や大気・水質汚染など
世界的な環境問題の原因になっている
と指摘しています

畜産と地球温暖化の関連を説明する図

大規模な施設で
莫大な数の牛などが飼育される工場型畜産は

工場型畜産の様子

今や 
森林破壊 
温室効果ガス排出 
水資源の大量消費
など 環境破壊の主要原因となっているのです

畜産業は
環境問題の最も深刻な原因の
上位2~3番以内に入るとすら言われています

畜産業は環境問題の最も深刻な原因となることを説明する図

では 畜産業は
具体的にどのような悪影響を
地球環境に与えているのでしょうか?

*森林伐採

牛を育てる牧場を確保するためには
多くの森林を伐採しなければなりません
牛肉の生産が 
アメリカ本土の土地の40%を使用しています

畜産による森林伐採について説明した図

*水の消費

牛の飼育は
1頭あたり1年に約4万1700リットルもの
水を消費します

畜産に大量の水が必要なことを説明する図

そして1Kgの牛肉を得るのに 
7~11Kgの家畜飼料が必要です

*温室効果ガスの排出

さらに 
これがとても大きな問題なのですが
牛が日々の生活の中で出す 
おならやげっぷには
CO2の28倍もの温室効果のある
メタンガスが含まれています

地球温暖化が大きな問題になっていますが
その原因となる温室効果ガス全体の15%は 
家畜産業が原因なのです

牛のゲップの温室効果ガスを説明する図

ですから 野菜を多くとり 
肉 乳製品 砂糖を控えるといった
食の改革を行わないと
畜産業により地球は 
破滅的なダメージを受けると考えられています

オックスフォード大学では
今世紀中に地球の気温上昇を
2℃以内に収めようとするには

牛肉はこれまでの消費量の75%減 
豚肉はこれまでの消費量の90%減に
留めなければならないと警笛を鳴らしています

牛肉の消費量の減少と地球温暖化との関連を説明する図

しかし今後 
世界の食肉消費は2050年までに73%増え
牛乳の消費は58%増えるだろうと
発表されています

人々の肉への欲求はどんどん増えるけれど
今の体制で食肉を供給し続けたら
地球環境が破壊されてしまうのです

そのような背景をもとに 代替肉が登場してきます

では 代替肉には 
どのような利点があるのでしょう?
高橋医院