世はまさに熟成肉ブーム

さぞかし牛さんも上機嫌なことと思いきや 
意外にそうでもないようで、、、

というのも 先日のニューズウイークに
こんな記事が出ていました

「牛のゲップが環境を破壊する!」

ゲップする牛

地球温暖化現象による危機が
喚起されて続けていますが

牛さんが四六時中されているゲップが
地球温暖化に大きく貢献されているそうなのです


牛さんは 反芻動物ですから
胃を4つも持たれていて
その中には微生物がいっぱい!

微生物が 
牛さんが食べた草を分解する過程で
大量のCO2とメタンガスを産生され

それらのガスが
牛さんのゲップから世に解き放たれる

牛が持つ4つの胃袋

反芻動物が出すガスは
地球上の動物が出すガスの95%
その多くが牛さんのゲップ

1頭の牛さんが排出する温室効果ガスは 
ファミリーカー1台分のCO2に相当するそうで、、、

マクロで見ても
地球上で排出される温室効果ガスの15%を
畜産業が占めていて

それは自動車によるものに ほぼ匹敵するそうです

そして牛さんが排出されるのは
温室効果ガスの4%分!

牛さんのゲップ そんなに凄い威力があるの?

最近 イギリスのエネルギー・気候変動省は
地球温暖化に歯止めがかけられるか否かは
私達の食生活に懸っているとの報告をしたそうで

2050年までに
発展途上国での肉食化が欧米諸国並みに進むと

世界の気温は「大異変」と表現される4℃上昇に
向かっていくだろうとのこと

ちなみに 発展途上国での中産階級における
欧米式の食生活の普及による影響は脅威で

途上国でのひとり当たりの牛肉消費量は
ここ20年余りで 3倍以上に増えており
増加率はさらに勢いを増しているとか

牛肉を食べている人

この記事は 
いかにして牛さんのゲップを減らすかという研究が
世界中で盛んに行われていることを
紹介しています

飼料に混ぜて
ガス発生を抑制させる薬品の開発とか

微生物の働きを抑えるワクチンの開発とか

飼料を食べる牛

ゲップが少ない牛さんの
腸内ならぬ胃内細菌叢を移植するのはどうかな?(笑)

いずれにせよ
これまで世界を引っ張ってきた欧米人の
肉食(しかも牛!)中心の食生活

そしてその発展途上国への波及が
こんなにも地球環境の脅威になっているとは
なんという皮肉なことでしょう

肉食中心の食生活は健康にも悪いし
やっぱり魚中心の和食が
いちばんということでしょうか?

それにしても すっかり悪モノにされてしまった牛さん
 お気の毒ではあります

でも 牛さんを非難する声は
別のところからも上がっていて、、、


高橋医院