コロナ以前からあった弱点が露呈してきた
今回のコロナ危機が発生する前から グローバル経済の弱点は既に露呈しかけていて コロナ危機によりそれがはっきりと表面化してきた と多くの人が指摘します <コロナ以前 既にあった危機> @脱グローバル化が促進する シャルマさんは 世界経済では *少子化 *生産性の減少 *脱グローバル化 保護主義の台頭 *負債の増加 が既に潜行していて これらが 世界の経済成長を 4%から2.5~3%に押し下げていたと指摘し アフターコロナでは 脱グローバル化のペースが上がり 更なる借金増加をこれまで以上に恐れるので 経済成長はこれまで以上に困難になるだろう と予測します @これまで世界経済を動かしてきた方法が変わる メーリングさんは 今回の危機で グローバリゼーションが作ってきたインフラの 弱さが明らかにされたけれど それ以上に重要なことは 今後はこれまで世界経済を動かしてきた方法が変わり 政治的協調が必要になることだ と述べます @アメリカと中国の分離が加速する ファーガソンさんは 移民問題 ポピュリズムの台頭などで グローバリゼーションの巻き戻しが起きている 中国を工場にするグローバルシステムは 不安定で根本的な欠陥があったので見直すべきで パンデミックにより アメリカと中国の分離が加速するだろうと予測します そして これまで誰も経験したことがないような 未知の領域とも言える経済的危機が起きるだろうが これを機に根本的なパラダイムチェンジができないかと 期待もします @グローバル資本主義は衰退に向かう ここで ガブリエルが登場し EUで今見られ始めた新たな結束は 見かけ上のものに過ぎず 新しい形の暴力の噴出が これから起きてくるだろう グローバル資本主義には 加速により破滅に向うという認識がある と 謎めいたことを語ります ちょっと 何? という感じ(苦笑) いずれにせよ グローバル経済が内包してきた 不安定さ 矛盾などが コロナ危機で一気に噴き出したというわけですね それならば グローバル経済が出現する以前に 時計の針を戻して 新たなパラダイムを模索すればいいのではないか? とナレーターは話を展開させます <歴史の針をどこまで巻き戻す?> @格差がさらに広がるだろう ファーガソンさんは パンデミックは 経済にデフレと不況を引き起こし 格差が広がると危惧します ウイルスは感染する相手を 差別や選り好みしないけれど 金持ちは自分たちを守れるのに 貧しい人は守れない 結果的にウイルスは不公平を拡大させ 社会の分断を進めて不安定さを増させる @国家は何をすべきなのか? メーリングさんは 市場は 人々の課題の方向性を示してくれないし 何も解決してくれないから あてにできない 戦後の自由主義経済は 戦前の国家主義的な保護貿易を否定する形で 発展してきたが それが混沌としてきた今 国家の存在意義とはいったい何なのか?と 再び問う必要がある と述べます @民主主義も捨てられる? ここで ガブリエルが登場 ヨーロッパでは 自由民主主義の価値が捨てられようとしている なぜなら 人々は今回の生物学的危機を 自由民主主義の手段を用いて解決できると思っていないし 今回の危機で人々からの支持が増えている独裁者は 自由民主主義を信用していないから と 諦めに近い感じで嘆きます うーん この章は メッツセージがいまひとつ明瞭でない気がしました
高橋医院