ヨーロッパを 新型コロナの第2波が直撃しているようです

ヨーロッパでの新型コロナの第2波直撃を伝えるニュース

各国で 9月くらいから感染者数が急増し

ヨーロッパ諸国での最近の感染者数の推移を示すグラフ

その勢いは 各国でロックダウンが試行された4月を
さらに上回っています

ヨーロッパ諸国での春からの感染者数の推移を示すグラフ
ヨーロッパ諸国での春からの感染者数の推移を示すグラフ・その2

しっかりと夏のバカンスを楽しんだつけが
原因ではないかと噂されていますが

夏のバカンスを楽しむヨーロッパの人々

パリなどでは夜間外出禁止令が発布され

夜間外出禁止令が発布されたパリ

ロンドンのパブも営業中止に追い込まれているとか

営業中止に追い込まれたロンドンのパブ

素敵な秋の季節だというのに、、、


翻って 日本の状況はどうでしょう?

東京の1日当たりの新規感染者数は
100~200人程度で 増加もせず減少もせず
横ばいで推移しているように見えます

日本の感染者数の推移を示すグラフ

国の新型コロナウイルス感染症対策分科会
現在の感染状況に関して
15日に政府提言を行いました

新型コロナウイルス感染症対策分科会の10/15の提言

それによると

*増加要因
 人々の活動の活発化
 クラスター発生場面の多様化

*減少要因
 人々が感染リスクの高い場所・行動を控えている
 これまでの経験を生かし
 迅速かつ効果的な対応をとってきた

が拮抗している状況で
大幅な増加が見られない一方で 急激な減少もみられない
と現状を分析しています

提言の内容をまとめた図

そして
こうした現在の拮抗状況は いつ崩れてもおかしくない
と警鐘を鳴らしています


きわどい綱渡り状態と言えるのかもしれません

Go to云々などの経済刺激策と
感染防止のための接触機会制限の
バランスをどのようにとっていくか
試行錯誤していくしかないのでしょう


また分科会は「人の移動に関する政府提言」も行い

人の移動に関する政府提言

これまでの「3密」から一歩踏み込んだ形で
感染リスクを高めやすい
7つの具体的な場面を注意しています

*飲酒をともなう懇親会は危ない

 お酒が入ると 大きな声になりやすく 
 感染防止のガードが下がる
 
 敷居などで区切られている狭い空間での
 長時間 大人数の滞在は危険


*大人数や深夜に及ぶ会食は危ない

 昼間の通常の食事に比べてリスクが高い


*大人数でのマスクなしの会話は危ない

 特に 接客 仕事後の休憩時間などで要注意

感染リスクを高めやすい具体的な場面・その1

*仕事後や休憩時間が危ない

 仕事後に緊張がとけて ついつい密な状況が生じると危険


*集団生活が危ない

 学校の寮など 大人数が閉鎖空間に長時間一緒にいる場合は要注意


*激しい呼吸を伴う運動は危ない

 換気の悪い閉鎖空間での
 人と人の距離が短い 激しい呼吸を伴う運動は危険


*屋外での活動の前後に要注意

 屋外での活動の前後の 車の移動 食事などで3密が高まると危険

感染リスクを高めやすい具体的な場面・その2


こうした「リスクを高める7つの場面」については
新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会でも
HPで注意喚起を行っています

新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会のHP
HPに出ているリスクを高める7つの場面のまとめ


お酒が入った大人数 深夜の飲食のリスクが高いのは
具体的な感染発症例の解析から得られたデータで
飲食店の深夜の営業規制の裏付けにもなっています

宴会好きの人たちには つらい現実です

当院でも
8月から新しく仲間に加わってくれたスタッフさんの
歓迎会がまだできていなくて
いつになったらできるのか嘆いています(苦笑)

また
仕事のあと 屋外での活動のあと 会食のあとといった
緊張感がほぐれたとき
楽しい時間のあと油断したとき
などがリスクが高いことも認識しておくべきでしょう


ゆったりした時間が楽しめないのは切ないですが
マスクをきちんとして距離を保てば リスクは減ります

いつもそうしたことを注意していないといけないのは
ストレスが溜まることですが
そうした状況に慣れていくことが
withコロナの時代には必要なのだと思います

しばらくは 我慢して頑張るしかありませんね!


なお 今日ご紹介した
新型コロナウイルス感染症対策分科会
新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会
の情報は 信頼性があり役立ちます

クリックしてリンクできますので 是非ご参照ください
高橋医院