インフォデミックへの対処法
玉石混合のネット情報が氾濫する世の中で どのように偽情報に 対応していけばよいのでしょう? <プラットフォーム企業の対応> フェイクニュース インフォデミックの 発信源と非難されている フェイスブックやグーグルなどプラットフォーム大手7社は 「詐欺や誤った情報に共同で対処する」 と 3月に共同声明を出しました SNS各社も 有害コンテンツの削除に力を入れています しかし 偽情報の投稿禁止や削除は 容易ではないようです オックスフォードの研究チームが発表した報告書によると 偽情報と認定された投稿が ツイッターには59% ユーチューブには27% フェイスブックには24% も残って放置されているそうです 77億人いる世界人口の過半がネットユーザーとなり 誰もが容易に情報を発信できる時代に デマ 偽情報の撲滅は容易でないようです <情報リテラシーを涵養する> 膨大な量の情報が氾濫しているからこそ 自分でどの情報が正しいのかを 見極める必要があります 情報の質を正確に判断するリテラシーこそが 現代人が情報社会を生きていく上での 必須項目でしょう その際 目安になるもののひとつが 「公式の情報」であるかどうか ということです 繰り返しになりますが 誰でも情報を発信できる時代だからこそ 悪意がないとしても根拠のない情報が すごいスピードで拡散してしまう恐れがあります ですから 情報を見る際に どこから発信された情報かという情報元を 常に気にかけた方がいいし 情報の参照元等を提示しているかどうかも重要です データや記事のエビデンスを提示していれば さらに信頼度は高まります 新型コロナウイルスは まだ不明なことが多いので 政府機関や研究所などの公的機関からの情報でも のちに内容が変わることがあります ですから 冷静に情報を見極め行動していくスタンスが重要です 具体的には 以下のような対処が勧められています *人づての話は 勇気をもって 疑う *常に政府機関・自治体などの公式情報を確認する *ネットやブログ等の情報について 本当に事実確認されているか 科学的検証がされているかを 冷静に見るようにする *少しでも疑念をもったり 自分で判断できない情報は シェア リツイートしない *情報をシェアすることは たとえ善意であっても 自らが情報の拡散に加担していることを認識する ひとりひとりが 受け取った情報の真偽をロジカルに確認し 発信する情報の内容を充分に吟味し 行動に移す前に今一度冷静に考えることが 推奨されているようです これは 新型コロナウイルスに関する情報に限らず あらゆるネット情報に接する際に 持つべきスタンスでしょう 情報を受け取る側としても ブログとして発信する側としても 自戒しなければいけないと思います
高橋医院