今日は「哲学の発祥 歴史的流れ」について解説します

<すべてはプラトンから>

哲学は かのプラトンから始まるとされています

プラトンの肖像画

あらゆる哲学上の問題は 全てプラトンが論じており

その細かな点を議論しているのが
その後の哲学の歴史と言えるそうです

ですから 
ギリシャ哲学こそが最上のもの なのだそうで

そのギリシャ哲学は 驚きから始まります

アリストテレスは 万学の父と呼ばれ
彼の議論はほぼ全分野を網羅していますが
しかし アリストテレスの議論の基本は
プラトン批判から始まっています

アリストテレスの肖像画

プラトンありきなのです

プラトンとアリストテレスで
哲学上のほとんどの問題を網羅できるとのこと

議論するプラトンとアリストテレス

プラトンの語り方 議論の仕方が
その後の哲学の大きな源になっているのです

このように
議論する問題は基本的に共通なもので
それを様々な観点から論じあっているのが哲学の歴史で
進歩も退歩もなく
絶えず共通の話題を議論しています

まるでメリーゴーランドのようです


<哲学が取り組んできた3つの大きな問題点>

哲学の歴史を俯瞰すると
哲学が取り組んだ問題点に関して 大きな3つの変化がありました

@ギリシャ哲学が取り組んだ「存在論」

ギリシャ時代の哲学者たちは
「存在とは何か?」
「世界はどうなっているのか?」
という問題点と格闘していました

存在の在り方を分析する
対象としての世界をどのように理解するか

そんなはてしない難問に 日々取り組んでいたのです

語りあうギリシャの哲学者たち


@近代哲学が取り組んだ「認識論」

中世のキリスト教的神学の時代を経て

16世紀以降の哲学者たちは
「意識 認識」
に注目して分析するようになりました

世界を認識する人は いったいどのようにして知識が成立するか

人間の認識の在り方はどうなっているか

この問題の解釈の仕方をめぐり

*イギリスの経験主義

*大陸の合理主義

に大きく分かれていきます

経験主義と合理主義の差異を説明する図


@現代哲学が取り組んだ「言語論」

20世紀の哲学者達は 言語に注目しました

アメリカ イギリスの
アングロサクソン系の哲学者達が興した分析哲学です

分析哲学について説明する図

知識は言語なくしてはありえないので
言語の分析を行うことにより
初めて知識の在り方が明らかになると考えたのです


<中世哲学をどうとらえるか?>

ギリシャ哲学と近代哲学の間の
キリスト教中心の思想活動を どのように評価するかは
哲学史上の大きな問題だそうです

ギリシャの存在論の延長ととらえるか
それとも
オリジナルな神学的転回ととらえるか

神学をどう位置付けるか?
キリスト教思想を哲学として認めるか?

議論が分かれるところで

たとえばハイデガーは
キリスト教哲学の概念を駆使して 自らの哲学を展開し
「ヨーロッパはそもそも中世である」
という考えを示しました

そして
ギリシャ ローマは
ヨーロッパから考えると異教的存在である
と述べていたそうです

一方
中世はプラトン アリストテレスの哲学を
保存 聖地化した時代でもあり

トマス・アクイナスは
アリストテレスの哲学の概念を使い
しっかりとした議論を作った

と評価する哲学者たちもいるそうです

トマス・アクイナスの肖像画

このあたりの議論は “Far eastの黄色いサル” には
正直言ってちょっとピンときません(苦笑)

 

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