大陸合理論 vs イギリス経験論
合理主義と経験主義の対立は 16世紀から始まる近代哲学で花開きました<大陸合理論 vs イギリス経験論> 近代哲学では 大陸合理論とイギリス経験論が 激しく対立しました @大陸合理論 人は プラトンが提唱した「イデア」のような 生得観念を生まれつき持っている これは経験で得られるものではない というのが 合理論の考え方です
合理論は 数学に近しく 代表的な合理論哲学者のデカルトやライプニッツは 数学者でもありました
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経験がなくても観念だけで動ける学問である数学は 合理論と相性が良かったのでしょう @イギリス経験論 生得的な観念は存在せず 経験から抽象化することで 一般的な観念を作り上げていく というのが 経験論の考え方です
経験論は 自然科学 物理学と近しい関係を保ちました なんとなくうなずけます また 経験論には 道徳 社会的な政府の在り方を 考える方向性がありました 代表的な経験論の哲学者であるロックや
「リヴァイアサン」を書いたホッブスは 社会 所有について考え 自由観の前提のようなものを作り上げました
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一方 代表的な経験論の哲学者であるベーコンは 中世のスコラ哲学を批判しました
スコラ哲学は アリストテレスを踏襲しているにもかかわらず 理論だけですべてを説明しようとするところがあり こじつけで理屈をこねまわして正当化しようとしている と言うのです 正しくアリストテレスを継承していない との指摘ですが やはり宗教は 経験論では語れないのかもしれません
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