オレンジワイン
コロナネタに飽きたら 左利きネタ?(苦笑) 今日は最近注目されている オレンジワインのご紹介です ワイン好きの皆さんは 既に存知かな? オレンジワインは ブドウの代わりにオレンジの果汁を醸造して造るワイン ではなくて(笑) 白ブドウで造る オレンジ色のワインです ますます頭がこんがらがってきましたか?(笑) 赤ワインは 破砕した黒ブドウの果皮を 果汁と一緒に発酵して造ります 果皮に含まれる青や赤の色素が溶出するので 赤い色になる 白ワインは 白ブドウを破砕したものを原料にしますが 赤ワインと異なり 果皮や種子を除いた果汁だけを 発酵させて造ります だから 透明な白い色になる で オレンジワインは 白ブドウを原料にしますが 赤ワインと同じように ブドウの果皮を一緒に発酵して造ります 白ブドウの果皮中には 黄色い色素が含まれていて それが溶出するので オレンジに近い色調になります だから オレンジワイン ちなみに ロゼワインは 赤ワインと同じく黒ブドウを原料にしますが 白ワインと同じように 果皮や種子を除いて果汁だけを 発酵させて造ります オレンジワインのルーツは ジョージアです 去年のラグビーワールドカップでも来日して ジャージにブドウの木のマークが ついていたことからわかるように ワイン発祥の地 と言われています 8000年も前からワイン造りをしていて クヴェヴリと呼ばれる 土を掘って埋めた大きな陶器のなかに 白ブドウの果皮 種 果汁を 全部一緒にぶち込んで発酵させ ワインを造っていました ジョージアでは 現在もこの製法でワインが造られていて 2013年には この製造方法が 世界無形文化遺産に登録されています 最近はテレビの旅番組などで いくつものクヴェヴリが埋められた醸造所が 紹介されていますが ワインを作っているようには見えませんね(笑) ちなみに地元では 「琥珀色のワイン」 と呼ばれているそうです 琥珀色 まさにピッタリの表現です ジョージアが 長きにわたったソ連からの支配から独立し さらにイタリア・フリウリのワイン醸造家が ジョージア流のワイン造りに感銘を受け 同じような方法でワインを作り始め それが世界的に評価を受けたことから 2000年代に入り オレンジワインが一気に世界的に有名になりました オレンジワインは 白ワインの仲間ですが 味わいはずいぶん異なっていて コク というか 旨味というか 独特の味わいがあります ラグビーの取材でジョージアに行かれ 現地でオレンジワインを楽しまれた 愛すべき藤島大さんが 「甕で熟成させた紹興酒のような味わい」と 大胆な表現をされていましたが 当たらずといえども遠からずだと 書き手は思っています 紹興酒とはうまい表現です!(笑) オレンジワインは これまでワインとのマリアージュが 難しいとされていた 香辛料を使った料理ともよくマッチするとされます 書き手は オレンジワインの魅力は 得も言われぬ「コク」だと思います だから 発酵食品や 出汁の効いた和食とも 相性が良いと思う 最初にオレンジワインを飲んだときには なんだかヘンな感じがしましたが 何度か飲むうちに その厚みのある味の奥深さに 気がつくようになりました 陶器で熟成させていることも 独特の味わいを作り出すことに 貢献しているように思います 最近は ジョージアだけでなく イタリア ドイツ オーストラリア カリフォルニア 日本でも オレンジワインが造られています お値段も比較的お手頃なので 巣ごもりご飯やオンライン飲み会のおともに 試されてみてはいかがでしょう?
高橋医院