新型コロナ・新型コロナウイルスはインフルエンザ以外も追い払う
今が真冬の南半球では 例年なら大流行しているインフルエンザが 新型コロナウイルス流行下で 鳴りを潜めていることを紹介しましたが 新型コロナウイルスが影響を及ぼす感染症は インフルエンザだけではないようです 国立感染症研究所が7/28に発表した 最新の感染症週報によると 手足口病などのこの時期に流行する感染症が 今年は軒並み 患者数が激減しているそうです 例えば 例年 患者数が7⽉下旬から8⽉上旬が ピークとなる手足口病は この時期としては 1981年に統計を取り始めて以来 最低⽔準とのことで 手足口病だけでなく ヘルパンギーナ プール熱(咽頭結膜炎)などの 夏に流⾏する他の感染症の患者数も低⽔準で推移していて 新型コロナウイルスの感染予防のために 社会全体で⼿洗いやマスク着用などが 徹底していることが影響していると推察されています さらに それら以外の感染症の患者数も 例年に比べて増加しているのは突発性発疹だけで 他の感染症では 例年に比べて減少しています 突発性発疹は赤ちゃんの病気で 無症状の大人の体内に潜伏している ヘルペスウイルスが原因で 主に家庭内で感染が起こりますから ⼿洗いやマスク着用の効果は 他の疾患に比べて少ないのかもしれません インフルエンザは 2019~2020年の冬は例年に比べて少なかった これも今年に入って 新型コロナウイルスが流行し始めてからの マスク 手洗いの徹底が影響しているかもしれません 子供がかかることが多い A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 水痘(水ぼうそう) 手指で眼をこすることで感染する流行性角結膜炎も 新型コロナウイルス対策で 顔を触る頻度が減ったので 流行していないのかもしれません 子供がかかる感染症だけでなく 大人の肺炎の原因として多いマイコプラズマ肺炎も 減少しているし ロタウイルスによる感染性腸炎も 患者数が低下しています ロタウイルスは 接触感染 経口感染が原因で広まるので 手洗いやドアノブ 手すりなどの消毒が 十分になされている効果だと思われます ここまではっきりとしたデータが出るのはビックリで 不適切な表現かもしれませんが まさに怪我の功名と言えるかもしれません このまま 手洗い マスク 消毒などを しっかりと習慣化することで 他の感染症を防御して 新型コロナウイルス対策に専念していければ と思います その新型コロナウイルス 残念ながら 感染が拡大しているようです 人とのコンタクトを なるべく減らす努力をするしか ないのかもしれません 頑張りましょう!
高橋医院