番組も終盤を迎え
論客たちが将来の展望を語ります

最終章のタイトル画面

スティグリッツさん今後20年間の根本的な課題は
環境配慮のある社会への移行である
と 従来の主張を強調します

強調するステイグリッツさん

世界は
環境配慮のある社会への移行を必要としている

再生可能エネルギーへの移行が大切で
化石燃料からの転換へ多額の投資をしなければならない

これが 新たな投資を生み 雇用を生むのだから
新たな経済システムを作り
多くの新たな雇用を創出しなければならない

新たな経済システムによる多くの新たな雇用を創出の必要性を説く図


居松さん
セーフティーネットのお金を
企業でなく労働者に配った方がいいのではないか?

新しい体制 産業 価値観ができたときに
個人の力が重要視 活用される
と述べられます

個人の力の重要視 活用の大切さを説く図


森田さん
市場に財政 金融政策で介入が入りすぎると
市場が作りだす活力が低下してしまい
市場が持つアニマルスピリット
将来への期待 意欲がなくなる
再度 危惧されます


デュフロさん
新興国への金銭的投資だけでなく
技術者 マネージャーなどのマンパワーの育成が
世界的な公共財のネットワークとなるので
先進国の政府や企業は そこに力を入れるべきである
と繰り返されました

世界的な公共財のネットワークの重要性を訴えるポスター


ファーガソンさん
世界は今 数々の実験を行っている
今の新しい問題の解決は 実験と競争のみにより可能で
多くの国が多様なオリジナルな政策で挑戦して競い合えばいい
と俯瞰します

俯瞰するファーガソンさん

ヘルマンさん
グローバリゼーションは特に変化が起こらないだろう
予測します

なぜなら
生産するには グローバリゼーションが一番安上がりで
生産量が多いほど 製品の単価が安くなるから

技術と生産の連携のみが効率性を高める道
この技術と大量生産は
世界にグローバルに市場を有している場合にのみ効率的なのだと

技術と生産の連携の重要性を説くヘルマンさん


番組の最後に セドラチェク
人々が これまで行われてきたような
クレイジーな多くの消費へと走ることがないように
新しいバランスを見つけることが必要だ
と語ります

語るセドラチェク

人は このパンデミックを機会に
巨大な崩壊がなくても 経済が止められるということを学べるとよい

社会は本当に豊かだということを学び
お互いを大切にしなければならないが
人はそれを出来るはず

そのことに気がつくためには
今回のようなパンデミックが必要になることも たまにはある

パンデミックが
経済が崩壊する前に
消費と生産の新しいバランスを教えてくれる

消費と生産の新しいバランスについて説明する図

今回のリセットが 
質の高い観光や生活を導くことを期待する

観光に関しても
安っぽく きらびやかで 意味もなく作られたものでなく
芸術 社会 文化を理解するものになって欲しい

今と以前のちょうど中間くらいが良い

今と以前のちょうど中間くらいが良いと語るセドラチェク


観光客がほとんどいない
落ち着いた静かな雰囲気の美しい古都プラハで
彼はそのように語り
番組はエンディングを迎えました

プラハの街で語るセドラチェク


このエンディング
書き手はなかなかおしゃれだと思いました

前回シリーズの最後にも
セドラチェクは登場しましたが
彼のユーモアとアイロニーが満載の語り口は
このシリーズの大きな資産になっています

さて ポストコロナの世界経済は
いったいどうなっていくのでしょうか?

 

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