ずらし? 裏のリズム?
ヒトはなぜ あるメロディを聴くと 知らぬ間に腰が動いて 踊りたくなるのでしょう? それは 「シンコペーション」が「グルーブ」に つながるからです ???(笑) ご贔屓音楽番組のラララ・クラシックで フランスの作曲家ミヨーのスカラムーシュを 取り上げていました 書き手は スカラムーシュ 大好きです! サックスやクラリネット用に 編曲されたものもありますが やはりピアノ2台で軽快なリズムをきざむのが いちばん好きです で 例によって加羽沢さんが 解説をしてくださいましたが なんとミヨーは 2年にわたりブラジルのリオに滞在した経験があり そのときにブラジルの現地音楽に慣れ親しんで そのエッセンス・リズムを スカラムーシュに散りばめたそうで なるほどね! 合点がいきました!(笑) とくに シンコペーションの技を上手に使っているとか うーん シンコペーションか! 書き手はさらに ひとりで納得してしまいます(笑) シンコペーションについては 昔 坂本龍一さんの音楽番組で 聞いたことがあります 簡単に言えば 均等なリズムをわずかに乱す ずらすことで 具体的には 強調する拍子の位置をわずかにずらしたり 強弱のパターンを変えたりして リズムの均等性を微妙にかき乱しながら そのかき乱したフレーズを また均等に繰り返していく 加羽沢さんは 裏のリズム と評され 「タンタン・タンタン…」という拍子を 「ンタンタ・ンタンタ…」といった具合に 変化させる手法と 解説されていました 坂本さんの番組では リズムを感じているだけでは ヒトは踊りたくならないけれど リズムに体が乗った感じがするとき リズムを心地よく感じるときには 自然と踊りたくなるそうで こうした状態は 「グルーブを感じる」 と表現するそうですが グルーブを感じるリズムこそが シンコペーションだと 解説していました なるほどです~! 確かにスカラムーシュの 第3楽章のブラジルの女では 2台のピアノがシンコペーションを 仕掛け合うような流れで そこに打楽器が加わったりすると 思わず腰が浮いてしまいます(笑) ジャズ・セッションなどでは ドラムやベースなどの楽器ごとで 奏でられるシンコペーションが 相乗的に全体のリズムに 微妙な変化や味付けをしていくそうで それがまた グルーブ感につながるとのこと あー なんとなく わかる気がします(笑) で ふと思ったのですが こうしたシンコペーションのような 安定したリズムを ちょっとかき乱すずらし行為は サッカーやラグビーの攻撃においても 重要で効果的な気がします ラグビーでは パスをつないで攻撃しているとき テンポが一定だと ディフェンスもうまく間があってしまい なかなかラインを突破できないことが 多いのですが なにかの拍子でつまずいたりして テンポが乱れると かえってディフェンスに穴ができて 怪我の功名で うまくラインブレイクできたりする サッカーでも ゴール前にセンタリングするときに わざと少しためをつくって ワンテンポ遅らせて放り込むと ディフェンスが対応できずに うまくゴールが決まったりする ため とか ずれ といった意外性 音楽やスポーツに限らず さまざまな分野で大切なのかもしれません うーん 本場のシンコペーションを味わいに ブラジルに行ってみたくなりました
高橋医院