あまくない砂糖の話
中央区・内科・高橋医院の 健康のための栄養学に関する情報 健康志向で 日々の食生活でほとんど砂糖を 摂っていなかった人が 普通の人が 毎日摂取しているのと同じ量の砂糖を 2か月間毎日摂るようにしたら どうなるか? そんな実験(?)の模様を記録した 興味深いドキュメンタリー映画があります その名も That sugar film 日本語タイトルは あまくない砂糖の話 訳したヒト うまい!(笑) 2015年に製作され 世界各地で話題を呼んだようで 日本では2016年3月に公開されましたが 大きな映画会社の配給ではなかったためか あまり話題にはなりませんでした 書き手も 公開当時は全く知らず ニュースメールで知りましたが 近くの映画館では上映していなかったので DVD発売を待って購入した次第です 監督・主演は オーストラリア人の俳優のデイモンさん もともとは煙草中毒で 砂糖中毒でしたが 健康志向の彼女と知り合ってから 精製砂糖は一切取らなくなりました 女性の影響力が大きいのは どこかのお家だけではありません?(笑) しかし かつて砂糖中毒だったデイモンさんは オーストラリア人の平均的な1日砂糖摂取量が テイースプーン(4g)40杯分 = 160g と聞いて 驚きます ちなみに アメリカでは約45杯分=180g 日本では約25杯分=100gです そして 砂糖の過剰摂取による 健康上の弊害に関するニュースを読み 心配になってきます たとえば アメリカ心臓協会(AHA)は2013年に 世界で年間18万人が 糖分を含む飲み物の摂り過ぎにより肥満になり 糖尿病 心血管疾患 がんなどを発症し 死亡している と発表しました また 1人あたりの糖分を含む飲料の消費量が 最も多い国の1つであるメキシコでは 「糖分を含む飲み物の過剰摂取」が 原因である死亡率がトップで 100万人中318人が亡くなっています ちなみに日本は 幸いなことに 1人あたりの糖分を含む飲み物の消費量が 最も低い国のひとつで 死亡率もいちばん低く 100万人当り10人ですんでいます こうした状況があるにもかかわらず 砂糖の健康上の弊害が あまり喧伝されていない現代社会に 警鐘を鳴らそうと 彼は自らの体を使って 実験することを思い立ちました そして その記録をドキュメンタリー映画に まとめたのです 彼が行ったことは 毎日 140g テイースプーン40杯分の砂糖を 摂ることです しかし 砂糖の摂り方にはルールがあります *アイス お菓子 ソフトドリンクなどは 食べない 飲まない *ジャム ヨーグルト シリアルなどは食べるが 必ず低脂肪食品を選ぶ *低脂肪ヨーグルト 穀物バー フルーツジュース シリアル スポーツドリンク スムージー などを中心に食べる *運動 筋トレは 従来通り行う つまり 見るからに 砂糖がたくさん含まれていそうなものは 敢えて避け 健康に良いと言われている 低脂肪食品を中心に食べる 運動は以前と同じように継続する しかも 極端に多く 砂糖を摂るわけではありません オーストラリア人が平均的に摂取していると いわれる量を摂るだけです こうした食生活を2か月間続けたら 体重 ウエスト 体脂肪率 血液検査値などは どのように変化するか? どうなったと思います?
高橋医院