生きている間に?
歳を重ねると 若かった頃には考えもしなかったようなことを なにかの拍子に ふと思うことがあります 「自分が生きている間に それを見ることが できるのだろうか?」 歴史の本を読むと 過去の時代で起きた変化を 客観的に捉えることができます 例えば フランス革命の頃の社会の動きとか 産業革命の頃の経済の動きとか でも その時代に生きていた人たちは 日々の暮らしの中で 自分たちが生きている時代が 歴史のターニングポイントだなんて もちろん 感じることはなかったでしょう 自分が生きて暮らしている時代を 客観的に 俯瞰的に見ることなんて できませんよね(笑) なんだか わけの解らない書き出しで恐縮ですが(苦笑) 昨年秋にNHKで放送された番組を見て ふと そんなことを思ったのですよ 自分が生きている間に 資本主義社会のダイナミックな変化を 見て 実感することが できるのだろうか? NHKが3回シリーズで放送した 「マネー・ワールド 資本主義の未来」 これは なかなか面白かった! 現代は 人類に繁栄をもたらしてきた資本主義の 歴史的変換点である 250年続いた資本主義の歴史の中で これまでに経験したことのない異変が 世界で相次いで起きている これまで経済を成長させ 社会を繁栄させてきた資本主義は この先 どこに向かうのか? 人類の繁栄は終わるのか? 資本主義の次に来るものは何なのか? 番組のコンセプトを端的にまとめると こういうことだと思います 資本主義と民主主義は 現代社会を生きていくうえでの 基本中の基本ですから その意義や将来性を疑うことなんて 全くイメージしてきませんでしたが でも それが変わるかもしれない? そんなコンテクストは ここ数年 色々なところで見聞きしますが この番組は そうした論調の全体像を俯瞰できる よいテキストになりました そして だからこそ 見終わって 自分が生きている間に その変容を見届けることができるのだろうか? という 不思議な思いを感じたのです 後世の歴史の教科書には 「21世紀は 資本主義や民主主義の転換点だった」 と記載されるのでしょうか? うーん 何歳まで生きればいいのかな?(苦笑) この番組 書き手は 久し振りに強いインパクトを受けたので 少し詳しく紹介したいと思います 読み手の皆さんの興味を うまくインスパイアできるでしょうか?(笑)
高橋医院