グローバルか ナショナルか
欲望の資本主義・2017 番組は後半に進んで 現代の資本主義を牛耳る グローバリゼーション について語ります ここで新たに登場するのが モルガン・スタンレーの 投資ストラテジスト ルチル・シャルマです 彼の意見は面白い! そして 前半に登場したコメンテーターのなかで そのユニークな意見で存在感を示していた セドラチエックと ふたりで対談を始めます NHKさん 良い番組構成じゃない(笑) シャルマは グローバルリズム 反グローバリズムは 繰り返す波のようなものだが 現在の反グローバルリズムの流れは強まる一方で しばらく続くであろう と分析します それに応えて セドラチエックは 欧米で隆盛を極めつつある 反グローバリズムの動きは 暗く閉塞的で帝国主義的で 尊大なフォースのようで このフォースには アンチ知性・学問の面がある と述べます イギリスをEUから離脱させ トランプを新大統領に選んだのは まさに反グローバリズムの動きに 他ならないと思いますが それをポピュリズムと呼び ある種の蔑みの評価を下す考え方は セドラチエックが語る アンチ知性・学問に一致します 本当にそうした解釈が 的を得ているかどうかは 判断が難しいでしょうが ここで 最初に紹介したエマニュエル・トッドが登場し 現在の世界を覆う グローバリゼーション・ファテイーグ 自由貿易の限界 についてコメントし 反グローバリズムの人々が主張する 保護主義経済についても 好意的に論評します *反グローバル化に 希望を見出すべきである *ネーション・国家という単位だけが 安定や変化を導ける *保護主義が 世界経済や貿易に悪影響を及ぼすとは限らない というのです その際 彼にちょっとした感情の発露があったのは 既にご紹介した通りです(笑) さて どうなのでしょう? 経済素人の書き手から見ても グローバリゼーションの嵐を吹き起こした 自由主義経済は 行き詰っているように見えるので トッドが唱える説には 正直 シンパシーも感じます でも グローバルからネーション(国家)へ そうした流れが 本当に世界経済を発展させ 人々を幸せにするのでしょうか? ここ数年で その答えの一端が見えるのでしょうか? ホント どうなのでしょう? 一方 前述したシャルマは トッドと同様に ここ何十年か世界を席巻した グローバリゼーションと自由主義経済が スローダウンしていることを 認めます そして 行き詰った原因を *先進国の多くで起こっている 人口減少 *それまでに経済成長の原動力だった 国の借金が限界に達したこと を挙げ こうした問題を解決するために 新たな経済モデルが必要である と説きます 一体 どのようなモデルなのでしょう?
高橋医院