軽いタバコのウソ
世界も日本も 喫煙に対して厳しく臨みましょう という流れになってきていることを 説明してきましたが そうはいっても タバコ産業は現実として存在していますし 業界としては なんとか生き延びていきたい タバコがないと仕事が進まないよ という愛煙家さんもおられるでしょう だから “マイルド”とか“ライト”などの なんとなく耳あたりがよい言葉を使い 軽いタバコなら大丈夫ですよ~ という感じで広告したい そんな気持ちも解る気がしますが <”マイルド”とごまかすな!> WHOは “マイルド”とか“ライト”という 体によさそうな言葉を タバコに使用することに きっぱりと反対しています そもそも タバコの箱に表示してある タール ニコチンの量は 一定条件下で機械が吸引した煙を 分析した値であって タバコ1本に含まれている量ではないのです たとえ“マイルド”でも 体に入る有害物質の量は 期待するほど減らない 喫煙者は機械と違うので “軽いタバコ”を吸うときには 無意識のうちに吸い方を変えたりして 結果的には ふつうのタバコを吸ったときと 同じくらいの量のニコチンを 体内にとりこんでいることが多いそうです 海外からの反対もあり 2013年2月から マイルドセブンの名称はなくなりました それでも業界は 手を変え品を変えで 色々と新商品を出しています <ガムタバコ> ガムタバコは 2003年10月に世界で初めて首都圏で発売された ガムに葉タバコを混入したもので 外見上はチューインガムと変わりません しかし 世界各国で口腔癌等の口腔疾患の発症リスクを 高めることが実証されています また *子供へ使用拡大が最も懸念される *未成年者のタバコ依存の開始を増大させる *ニコチン補給の行為が周囲から見えなくなる *禁煙のための禁煙補助薬と誤解する *煙が出ないので安全なタバコであると誤解する *喫煙場所の制限と禁煙教育で高まった禁煙動機を低下させ 禁煙開始を遅延させる といったリスクも懸念されています <非燃焼・加熱式タバコ 電子タバコ> 非燃焼・加熱式タバコは 葉タバコの加熱により ニコチン含有エアロゾルを発生させて吸引するもの 電子タバコは 液体(ニコチンを含むもの 含まないものあり)を加熱して エアロゾルを発生させて吸引するもの です 2014年末頃から世間に出回り始めましたが 最近よく見かけますね 煙が出ていないので 無害なようにも見えますが タールが削減されているだけで 依存性物質のニコチン その他の有害物質は 葉タバコ同様に吸引されるので タバコが関連する病気のリスクは 変わらないのでは? と考えられています また 煙はなくても エアロゾルにより 受動喫煙者の健康を脅かす可能性があります <日本呼吸器学会の新しいタイプのタバコに関する公式見解> 日本呼吸器学会は これらの新しいタイプのタバコに関して *非燃焼・加熱式タバコの使用は 健康に悪影響がもたらされる可能性がある *非燃焼・加熱式タバコ 電子タバコの 使用者が呼出したエアロゾルは 周囲に拡散するため 受動吸引による健康被害が生じる可能性がある 従来の燃焼式タバコと同様に 全ての飲食店 バーを含む公共の場所 公共交通機関 での使用は認められない との公式見解を出しています やっぱり 電子タバコより 禁煙パイポの方がいいようですね? 私は これで 会社を辞めました このCM 懐かしいです(笑) 若い方たちは ご存知ないでしょうね
高橋医院