幕の内弁当を外国人が食べると
モグラたたきゲームになる?

意味不明なつかみから始めますが(笑)

子供の頃 ご飯のとき
おかずばかり 
あるいは ご飯ばかり食べていると

ご飯 お味噌汁 おかず を 順番に食べるように 
と教えられました

こうしたバランスの良い食べ方を 
三角食べ と言うようです

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普段は 肥満や糖尿病の患者さんたちに

野菜やタンパク質を先に食べ 
ご飯は最後に食べると
食後血糖の上昇が抑えられてよいです

と 三角食べを否定するようなことを
お話ししていますが(苦笑)

三角食べをすると
口腔内で さまざまな味覚が調和して
えもいわれぬ美味しさを体験することができる

という利点があります


これは日本オリジナルの文化で

欧米では三角食べのアイデアはないので
欧米人は幕の内弁当を食べるとき
おかずを1種類ずつ食べきってしまう

そこで モグラたたきのように
おべんと箱に穴ぼこが徐々に増えていく?

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つかみの意味が
ご理解いただけたでしょうか?(苦笑)


さて 三角食べにおける
口腔内での味覚調和 という現象を転がして
今日の本題に入ります

口内調味 なる言葉があるそうです

モダン酒道 というビジュアル本を 
本屋さんで見つけましたが これが微妙に面白い

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伊達家御用達の蔵元の十二代目さんが
日本酒のモダンな楽しみ方を広めようと 
画策されている本ですが

そのなかに口内調理というコンセプトが登場します


具体的には 先手飲み 後詰飲み という手法

先手飲み は
食べる直前に日本酒で口内を隅々まで潤し
その直後に料理を食べる

片手にワイングラス
(日本酒は香りを楽しむためにワイングラスで!)
片手にお箸やフォークを持って

間髪入れずに施行するのが ポイントだそうで(笑)

後詰飲み は
食べた直後に 日本酒を口に含む

いずれも 
食べものの口内に広がる旨みの余韻をひきだす
とともに

後詰飲みは 次のひと口のために
口内をリフレッシュして
整える効果もあるとか


なるほど 要するに 
日本酒好きなノンベのお遊びですね?(笑)


実践例として登場するのが

生ハムと日本酒のマリアージュ

ハモン・イベリコ 
それだけでもとても美味しいですが

旨みがたっぷりの日本酒を先手飲みしてから 
イベリコを食べると
確かに口内は 旨み合戦の様相を呈してきて
とても幸せな気持ちを味わえます

イベリコの旨みが 
日本酒の旨みの中に溶けていく感覚?

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後詰飲みはちょっと応用して 
日本酒しゃぶしゃぶ

今度はパルマのプロシュート

旨みたっぷりのお燗した日本酒を
大き目のぐい飲みに入れ
そこにプロシュートをたっぷりと浸して
お口に入れると 
さらに幸せなときが流れていきます

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ワインと日本酒の大きな違いとして

日本酒の方が旨みが豊富なのは当然ですが

日本酒は 
アフターテイストの余韻が長いのも特徴的

ワインのそれが15秒なのに
日本酒は30秒から3分だそうです

なるほど だから口内調味が楽しめるのですね


うーん口内旨みバトル 
これは意外に侮れませんよ

口内で日本酒のお相手をさせたくなる食材探しは
奥が深くて楽しいかも(笑)

旨味が豊富なことが大事だから 
チーズも いけるかも?

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熟成肉のステーキとかも 
いけるかな?

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日本酒好きな左利きの読み手の皆さんも
口内調味を楽しめる素敵なマリアージュを 
見つけてみてください!


高橋医院