やっぱり本場は凄かった!
連休中に
神戸に所要があって出掛けましたが
その前日に
とんでもない情報が入ってきたので
急遽 帰りに大阪に寄ることにしました
新大阪駅から地下鉄を乗り継いで
降りた駅は
日本橋
東京にも
書き手の家のすぐそばに
日本橋がありますが
大阪の日本橋は
「にほんばし」でなく
「にっぽんばし」と
小さな“っ”が入るのですね
知りませんでした!
そして
エスカレーターで
人が立つのは右側
うーん
ヨーロッパ
(ヨーロッパでもエスカレーターで立つのは右側です)
じゃなくて
関西に来たことを実感します!(笑)
さて
どうして日本橋駅で降りたかというと
ここを訪ねるためです!
はい ついに
国立文楽劇場・デビュー です!
文楽の神様 近松門左衛門のお膝元
大阪の国立文楽劇場で
近松の世話物を観るのが念願でしたが
なんと11月公演で
近松の代表的な世話物である
「女殺油地獄」をやるのですよ!
しかも 3日が初日!
この情報が入ってきたので
慌てて劇場のHPにアクセスして
チケットを探したら
なんと中央前方の良い席が
1枚だけ空いていて
超ラッキー!
久し振りに しかも本場で
文楽を楽しめることになりました
文楽については
人形 大夫 三味線などについて
以前にブログで紹介しましたので
そちらもご参照ください
あと
こちらのY-tubeも参考になります
ということで
神戸での所要を午前中で切り上げて
午後4時からの公演に向いました
劇場の隣にあるたこ焼き屋さんには
こんな看板が
ツウは幕間に食べに来られるのかな?(笑)
ロビーにはこんな大きな
人形のカシラ
その隣には「浄瑠璃人形」の
「くいだおれ太郎」さん
さすが
大阪はシュールで(?)スゴイです!(笑)
劇場内はこんな雰囲気
舞台の右端に
浄瑠璃の大夫さんと三味線方が正座して
ストーリーを語り 唄っていきます
で 客層が若いのに驚き!
東京で文楽を観ると
お客さんの年齢層がかなり高いのですが
大阪ではずっと客層が若い!
さすが 文楽の本場では
若い人の間にカルチャーとして
認知されているのでしょうか?
びっくりしました
あと チケット代が
東京よりずっと安いのではないかな?
これにも驚きました
さて 女殺油地獄
歌舞伎でも演じられる有名な“世話物”で
不良でワルで親に勘当された与平が
借金の返済に困って
お金を奪うために
世話になった人妻のお吉を
殺してしまう物語ですが
お吉を
昨年人間国宝になられた吉田和生さん(右側)
与平を
今や斯界をリードする桐竹勘十郎さん(左側)
が それぞれ人形を操られます
女殺の前に演じられた部では
勘十郎さんのお師匠さんの
人間国宝の吉田蓑助さんも登場して
まさにオールスターキャスト!
スゴイです!
書き手は
大夫さんの唄いの表情にもとても惹かれるので
人形の所作だけでなく
ついつい舞台右の大夫の方も
観てしまうのですが
いやー 最後の殺しの場面では
吉田和生さんと桐竹勘十郎さんの
人形遣いの技の巧みさと
ダイナミックさに圧倒されて
釘づけになりました!
思わず見入ってしまい
もう少しで鳥肌が立ちそうでしたよ!
特に勘十郎さんの与平の動きは
凄かった!
お吉と争うなかで
油まみれになった床を
何度も転ぶのですが
その所作は人間を超えていたというか
人形ならではの表現の極致をいくというか
とにかくダイナミックでスピーディで
迫力観点で
本当にびっくりしました!
以前に観た歌舞伎の女殺油地獄では
当時の染五郎さんと亀治郎さんが
与平とお吉を演じていて
その絡みもダイナミックでしたが
うーん
文楽は歌舞伎の迫力を
越えていたようにも思いました
ホント 凄かったです!
いやー 近松の地元 国立文楽劇場で
斯界の大スターたちによる
女殺油地獄を観ることができて
午後4時から8時までと長時間でしたが
あっという間で
幸せな時間を楽しむことができました
そうそう こんなものも売っていました
もちろん 買ってきましたよ!(笑)
次の目標は 曽根崎心中 です!
ちなみにダイジェスト版を
文楽劇場のHPで見られます
興味を持たれたら 是非お楽しみください!
高橋医院