びっくりしました 2
知性とか教養とか そんなものはどうでもいい そんなもので 金が稼げるわけではないだろう? 独善的でも 性格が悪くても 品がなくても 差別主義でも そんなことは 別にかまわない 奴が 今の閉塞感にあふれた日常を 変えてくれるのなら という思いを持つヒトの方が多かった ということなのでしょうね いやー アメリカ大統領選挙 びっくりしましたね! 今年は既に Brexitでびっくりさせられましたが まさか トランプが勝つなんて 全く予想すらしていませんでした びっくりぽん!(苦笑) フロリダの票が開き始めた頃 CNNのHPを見ていたら 開票結果を表す地図で 最初は都市部がクリントンの青色になり 優勢でしたが そのうちに 周辺がどんどんトランプの赤色に染まっていき オーランドやマイアミなどの大都市周辺以外は 全て赤になってしまいました 要するに 都市部ではクリントン支持が多いけれど それ以外の地方の町では 圧倒的にトランプ支持が多いということで トータルでは トランプに軍配が上がってしまう こうしたことが 他の州でも次々に起こっていて こりゃ ひょっとしてトランプが勝っちゃうの? と半信半疑になりはじめたら ホントに勝っちゃいました(笑) 週末にNHKやNHK-BSで 大統領選の特番を放送していて いずれの番組でも トランプを支持する人々に フォーカスを当てて分析していたのですが こんなことを言っては 大変失礼なのですが 意外に理知的に きちんとロジカルに話をする人たちが支持していて そんな人々が かなり盲目的かつ熱狂的に 彼への支持を語るのですよ メキシコとの間に壁を作るなんて ホントにできると思いますか? という問いに 彼なら絶対にできる なんて自信満々に答えている あれには 相当びっくりしました! それから BSフジのプライムニュースの選挙特番では 外交評論家の岡本行夫さんが アメリカ現地での印象を語られていて 大学や企業で会う人達は ほぼ全員がヒラリー支持だけれど 街中の飲食店などに入ると 今度は地元の人のほとんど全員がトランプ支持で そのギャップに驚いたと言っておられ ふーん 現場はそんななんだ~ と これも意外に思っていましたが まさに 地元に暮らす人たちが 軒並みトランプに投票した結果 こうした結末を迎えたということなのでしょう ワシントンポストに 選挙結果のデータ解析が出ていました 五大湖周辺の 鉄鋼や炭鉱が廃れて 職を失った白人が多く住む ラストベルトと呼ばれる地域で まさにトランプ旋風(赤の矢印)が 巻き起こったことが解ります この地域に住んでいるのは 大学に進学しなかったり中途退学したりの 怒れる白人たちで(青色) まさに今回の選挙は 怒れる白人の反乱だったのですね こうした予想外の結果に 世界はさまざまな反応をしています まずは EU ドイツのメルケルや フランスのオランドは 自分たちの価値観や哲学とトランプのそれとの相違に 警戒感を隠せないようです そもそも アメリカ人が嫌いなヨーロッパ人は少なくないと思う アメリカ人が 旅行でヨーロッパを訪問するとき ガヤガヤと集団で 自分たちの価値観をそのまま持って来て 歴史にも文化にもリスペクトすることがないことが 多いためか アメリカ人は 唾棄すべき粗野な人種と ヨーロッパ人は 腹の底では感じているかも、、、 その典型が トランプのような人物である そんな風に感じているヨーロッパ人は 意外に多いのではないでしょうか? 一方で フランスのルペンは大歓迎しているし プーチンも大喜びしているとか ヒラリーよりトランプが大統領になる方が アメリカ・ロシア関係は上手くいくと考える 国際外交専門家は多いようです フィリピンのドゥテルテ大統領も ヒラリーでなくトランプなら 喧嘩するのを止めるといっているようです ニュースが入って来ないけれど アラブ世界の人たちは どう感じているのかな? ということで 世界には ヒラリーが大統領になるより良いと 感じている人達が少なくないようですが そうした人はアメリカでも多かったから こうした結果になったのでしょう もしロバさんチームの候補が ヒラリーではなかったら アメリカはここまで大胆なギャンブルの道を 選択しなかったのかも? とも思います ヒラリーは ただひたすら ガラスの天井を打ち破って 女性初の大統領になりたかった その気持ちはわかるけれど 大統領になって何がしたいのかが 見えてこなかったし 多くの人の心を魅了する力に 欠けていたようにも思います 多分 それって 天性のものなのでしょうね そこが 名うての人(女も?:笑)たらしだった 旦那との大きな違い それに 同性からの票も 予想していたより少なかったようで 白人女性に限れば トランプに投票した人の方が多かったし 若い女性はヒラリーを支持しなかったそうで それでは 勝てませんよね、、、 エスタブリッシュメントの象徴 というとらえられ方をされたのも不幸だったし メール問題などで 嘘つきイメージがついたのも辛かったけれど きつい言い方かもしれませんが 身から出た錆かも、、、 一方で ディベートで ヒラリーが理路整然と トランプの恥部を論破している最中に 思わずトランプが 苦虫を噛み潰したように語った Such a nasty woman なんて嫌な女だ! あれ 女性の間では不評だったようですが 溜飲を下げたアメリカ男児は 実は少なくなかったようにも思います(苦笑) さて ドナルド・トランプが 幕を開ける新しい世界 一体 どんなふうになるのでしょう? 開いてしまった パンドラの箱 怖いようでもあり ちょっと楽しみなようでもあり?(苦笑) でも 彼が本当に グローバリズムの”終わりの始まり”の 堵をつけられるなら それはそれで面白いかも なんて ひねくれ者の書き手は思ったりもするのですよ ところで トランプの勝利が確定したあとに トランプに票を投じた人たちが まさか ホントにトランプが大統領になるなんて 思ってもみなかった と語っていたのも 印象的でした これ Brexitのときも同じでした 素晴らしきかな 民主主義(ポピュリズム?)(笑)
高橋医院