ビタミン・ミネラルのサプリメントの効果
疑問符がつけられていることを紹介しましたが

最近はむしろ
サプリを摂ることによるリスク・健康障害が
喚起されています

spr20

<サプリメントのリスク>

@人によっては サプリ摂取により
 アレルギー反応肝障害を起こすことがあります

実際 健康食品やサプリの服用による肝障害は
決して少なくありません

spr22

@サプリと医薬品が相互作用を起こし
 薬の効果が変化したり 副作用が増すリスクがあります


spr23


具体的には 下記に示すようなことがあります

ビタミンB6は
 抗てんかん薬フェニトインの効果を減弱する

葉酸は 一部の抗がん剤の効果を減弱する

ビタミンKは 抗凝固剤ワーファリンの効果を減弱する

ビタミンC
 抗てんかん薬アセタゾラミドとの併用により
 尿管結石を起こす可能性がある

ナイアシン
 高コレステロール治療薬・HMG-CoA還元酵素阻害薬の
 副作用を増強する

ビタミンDは 心不全治療薬ジギタリスの効果を増強させる

spr24

カルシウム
 骨粗しょう症治療薬・活性型ビタミンD製剤併用で
 腸管で過度のカルシウム吸収増強が起こるリスクがあり
 ジギタリスの効果を増強し
 骨粗しょう症治療薬・ビスホスホネートの効果を減弱し
 抗生物質・テトラサイクリン ニューキノロンの効果を減弱する

マグネシウム
 骨粗しょう症治療薬・ビスホスホネート
 抗生物質・テトラサイクリン ニューキノロンの効果を減弱する


 骨粗しょう症治療薬・ビスホスホネート
 抗生物質・テトラサイクリン ニューキノロン
 降圧薬・メチルドーパの効果を減弱する

@病人 子供 妊産婦 高齢者 アレルギー体質のある人は要注意

サプリは健康な大人が摂ることを前提にしているので
病気で治療している人などは
上記のようなリスクが起こる可能性があるので
注意が必要です

薬を服用している人は
基本的にサプリは摂取しないようにすべきですし
どうしても服用したい場合は
必ず主治医に相談してください

特に腎機能障害がある人は
ビタミンやミネラルの排泄に問題があることがあるので
要注意です


<サプリ服用によるビタミン・ミネラルの過剰摂取のリスク>

ビタミンやミネラルをたくさん摂るほど効果がある
という説は 正しくありません

spr25a


これまで通常の食品から摂取していた栄養素を
サプリとしてさらに大量に摂取することのメリットは
現時点では明らかになっていません

むしろ
特定のビタミンやミネラルを
多量に摂ったり長期間摂ったりすれば
健康被害のリスクが高くなると考えられます


<対策>

@含有量のチェック

サプリによるビタミンやミネラルの過剰摂取を避けるためには
製品に含まれている含有量の確認が必須になります

spr26

日本人の食事摂取基準には
サプリ等による過剰摂取を防止するため
耐容上限量が設定されていますから
その量を超えて摂取することがないように注意が必要です

spr27

特に必要量と過剰量との差が少ない

セレン 鉄などの微量ミネラル

ビタミンA ビタミンD などの
 体内に蓄積しやすい脂溶性ビタミン

などは 過剰にならないように気をつけなければなりません

セレン
毒性が強く 必要量と中毒量の差が小さく

慢性的な過剰摂取により
爪の変形 脱毛 胃腸障害 下痢
疲労感 末梢神経障害 皮膚症状等がみられ

多量に摂ると
重度の胃腸障害 心筋梗塞 急性の呼吸困難
腎不全等が起こります


蓄積しやすく
過剰摂取により体内に蓄積した鉄は
組織や器官に炎症をもたらし
肝炎から肝臓がんへの移行等にも関わります

ビタミンA
妊婦が過剰摂取した場合の胎児奇形のリスク

成人では
肝臓への過剰蓄積による肝障害のリスクがあります

ビタミンD
体内での貯留期間が長く
投与を中止しても1ヶ月程度効果が持続します

過剰量を長期にわたって摂取すると
カルシウムの過剰吸収を起こし
高カルシウム血症 腎障害 
軟組織の石灰化等の健康障害が起こります

@一度に多種類のサプリの摂取は避ける

多種類のサプリの同時摂取や
多くの成分が含まれているサプリの摂取により
健康被害の可能性が高くなりますし

被害が起こった場合に原因となった物質の
同定が難しくなります

spr28

何種類かのサプリを摂取している場合は
それぞれのサプリに同じ成分が重複していることもあり
過剰摂取になりやすいリスクもあります


<サプリに頼らない食生活を>

サプリに頼るより
食事全体のバランスをチェックすることが大切です

よほどの偏食でなく 通常の食事をしている限り
ビタミンやミネラルを
食事以外からサプリによって摂る必要はありません

spr29

生の野菜 果物を日常的に多目に摂り
魚や乳製品を多く食べ たまに肉を食べる
といったバランスのとれた食生活をしていれば大丈夫です

サプリでなく
本物の加工されていない食品を食べるように心掛けて
できるだけ多くの種類の食材を食べるようにすることが
大切です

 

高橋医院