硬のヨーロッパ 軟の日本
知人からいただいたミネラルウォーターの
コントレックス
フランスの
由緒正しい歴史ある
ミネラルウォーターだそうですが
どうも我が家では不評です
口に含んだ感触が重くて
ぬるっとした感じがする
糖尿病専門医さんは「苦い」とも
表現されていました
なんでかな?と調べてみたら
硬度が1400mg/l以上ある
”超硬水”なのですね
水の硬度は
含まれるカルシウムとマグネシウムの
総量により評価されます
硬度=カルシウム濃度(mg/l)×2.5 +マグネシウム濃度(mg/l)×4.1
*ミネラル成分を多く含み
硬度が300以上のものは硬水
*ミネラルが少なく
硬度が100以下のものは軟水
*その中間で
硬度が100から300までのものは中硬水
と便宜的に分類されています
ということで
コントレックスの硬度1400というのは
まさに超硬水
ミネラル成分を多く含むので
栄養学的にもよく
しかもダイエット効果もあるとのことで
若い女性のあいだで
密かなブームになっているそうです
なぜにダイエット効果?
と思いますが
ヨーロッパに行って水道水を飲むと
お腹が緩くなるという
そういう作用機序?(笑)
さて
日本の水の多くは軟水
ヨーロッパの水の多くは硬水です
日本の水の硬度は
50~60くらいで
京都は38 東京は90
一方 パリ ロンドン ミラノ ミュンヘンといった
ヨーロッパの主要都市では
軒並み200以上の硬めのお水
アメリカは 都市によりまちまちですね
水に含まれるミネラルは
どこから来るかというと
雨水や雪解け水が大地にしみこみ
川となって流れていく過程で
周囲の地層などの成分が
少しずつ溶け込んだものです
地域によって
水の硬度に大きな差があるのは
大地の形成物質が地域によって違い
水の滞留時間が異なるからで
ヨーロッパは
大地のカルシウムの密度が高く
地層の中を地下水が時間をかけて通り抜け
地表の川も
広い大地をゆっくりと流れて海にたどり着くので
水の滞留時間が長く
水がたっぷりとミネラルを含むことができる
一方 日本は
大地のミネラル密度が低く
透水性の高い火山性の地層が多い
さらに土地が狭く傾斜が急なので
川の水があっという間に海に流れ出る
もともと地質のミネラルが少ないうえ
地質内や川での水の滞留時間が短いので
ミネラルを含めない
だから
ヨーロッパの水は硬くて
日本の水は軟らかいそうです
さて 振り出しに戻って超硬水
コンビニでたまたま見つけた
ドイツの天然炭酸水の
ゲロルシュタイナー
というミネラルウォーター
書き手はガス入りが好きなので
最近愛飲していますが
なんとこのお水も硬度が
1400あるそうです
超硬水でも
炭酸入りなら美味しく飲める?(笑)
ちなみに
世界の有名どころのミネラルウォーターの硬度は
フランスのエパー 1849
コントレックス1468
シャテルドン 1158
サンペレグリノ 687
ペリエ 415
エビアン 304
ボォルヴィック 60
クリスタルガイザー 38
スルジーヴァ 20
うーん 知らないのが多い(笑)
日本では
南アルプスの天然水 30
六甲のおいしい水 84
水の硬度の話
ちょっと面白そうなので 次回に続けます
高橋医院