エイフマン・バレエ
バレエというと 美しい 華麗 きらびやか といったイメージがあり 特にロシアのバレエは 代表的な サンクトペテルブルグの マリインスキー劇場にしても モスクワのボリショイ劇場にしても クラシックバレエの 伝統的な美しさの真髄を見せる という印象があります だから ときどき ハンブルグのノイマイヤーさんの ちょっと前衛的なバレエを観たりすると おーっ!と思ったりするわけですが(笑) 今回 初めて観る機会を得たバレエ団の とても濃い内容の舞台を観て ビックリしました! そのバレエ団は ロシア サンクトペテルブルクから来た エイフマン・バレエ 日本公演は なんと21年振りだそうです! エイフマン・バレエについては 恥ずかしながら不勉強で知りませんでしたが たまたまいただいたインフォメーションで アンナ・カレーニナをされることを知り 中学の頃に読んで衝撃を受けた あのトルストイの名作を どんな風にバレエにするのだろうと興味を持ち チケットを購入した次第です その後 ときどきさまざまな公演のチケットをいただく ロシア文化フェステイバルさんから エイフマン・バレエのチケットをいただき えー かぶっちゃった? と驚いていたら なんと アンナ・カレーニナでなく もうひとつの演目の ロダンのチケットであることがわかり 今回 エイフマン・バレエが持って来られた ロダン アンナ・カレーニナ の両方を観るチャンスをいただけました でも このときはまだ これがどんなにラッキーなことだったか わかっていなかったのですよ(苦笑) で 最初の演目の ロダン ウイークデイだったので 診療が終わってすぐ 急いで上野に駆けつけました 開演前にぎりぎり間に合い 席に駆け込むと 舞台上では ロシア文化フェステイバルの 組織委員会の挨拶が行われていました この公演が 今年度のロシア文化フェステイバルの オープニングにあたるそうで ロシア側の代表の方 日本代表の高村さんが それぞれスピーチをされていました この光景 何年か前にレーピンさんの公演でも 見たことがありました で おふたりのスピーチのあと 万雷の拍手の中 エイフマン・バレエの主催者である ボリス・エイフマンさんが登場されました 初めて拝見する エイフマンさん プログラムに載っている写真と比べると 幾分か 顔もお腹も 余裕が出たように見受けられ 精悍さより柔和さを感じましたが スピーチの最後の方で ロシアのバレエの魅力は 古典の美しさだけではないということを これから皆さんにお伝えできれば幸いです と 印象的に語られました スピーチを聞きながらプログラムを見ると エイフマンさんは 自らが創作 演出されるバレエの世界を 「心理バレエ」と呼び 身体という“言葉”を通して 人の内面の世界を表現しようと試みている と語られています ロシアの伝統的な 美しい古典バレエを楽しめるのか と思っていた不勉強な書き手は エイフマンさんのスピーチを聞き インタビューでの語りを読み 正直言って えっ? という感じでした そして このあと 驚きの世界が待っていたのですよ!
高橋医院