マネー・ワールド 資本主義の未来  2018
資本主義誕生から250年

第2話のお題は

「仕事がなくなる?」

「仕事がなくなる?」のオープニング画像


ここでAIの登場です!

AIさんは 
最近はこうした話題になると
常連さんのように姿を現されます(笑)

AI

遠くない未来社会では 
AI・ロボットが人から仕事を奪う

そんなことが言われ始めてから
既にかなりの時間が経過した気がします

番組では
テクノロジーの進歩が
資本主義社会から労働をなくすと警告します

ラスベガスでは 20年後に
65%の従業員が仕事を奪われると予想されていて
もう既に
それに対する従業員のデモ運動が行われているとか

会社は合理化で俺たちの仕事を奪うな!

ラスベガスのデモの模様


でも 
AIを頭脳に持つロボット1台は
ヒト数十人分の仕事を行えるのです

しかも
メインテナンス料だけで 
24時間働いてくれる

経営する側に立ったらねえ(苦笑)


日本はどうなのでしょう?

日本は
世界で最もAIの影響を受ける国のひとつで
2030年までにあらゆる産業で
現行の労働の52%が自動化されると予測されています

人件費が高い国ほど 
AI・ロボットに移行しやすいという現実です

医者だって
画像診断を中心として 
診断や治療方針の決定は
AIが行うようになるのではないかと
言われていますから

AIにクビにされる医師の姿

書き手もそのうちに 用なしになるかも?(笑)


では AIが幅を利かす将来の社会は 
どんなふうになるのでしょう?

繰り返しになりますが 
まず 人が雇用を奪われます

ブルーカラーもホワイトカラーも 
その70%の仕事をAIロボットが行うようになり
雇用は徐々に減り

2030年には
今の30%の雇用がなくなるとの予測もあります

AIに仕事を奪われた人たち

もちろん 
新しい雇用も生まれる可能性もありますが
AIに職を奪われた人の多くは
そうした新たな職にはつけないでしょう


一方で
AIやロボットは
世界のGDPを平均14%も押し上げます

AIによるGDP押し上げ作用を説明する図

AI開発のフロントランナーのアメリカ 中国では
さらに利益が増加すると予測されますが
残念ながら日本は 
世界のトップから2周くらい遅れている状況だそうです

そして 
現在の社会でも問題になっている富の格差が
AI社会になると 
さらにさらに増大していく

AI・ロボットを開発して所有できる人は 
ほんの一握りですから
そうした起業家 資本家は さらに富をかき集め
労働者は雇用を失う

厳しい予測だけれど 
充分にあり得ることでしょう

では 労働者はどうなるのでしょう?

それまで従事していた仕事を奪われた人は
今度はAIロボットに奪われにくい仕事の
再訓練を受けないと生きていけない

労働環境が変われば 
新しい仕事は生まれてくるでしょうが
問題は仕事がないことでなく 
新しい仕事に簡単には就けないこと

定年間際になって
再び新たな職業訓練をしなければいけなくなるのは
きついでしょう

職業再訓練を受ける初老の労働者

で AIに奪われにくい仕事といえば
AIの開発者 エンジニア はさておき

介護など マニュアルとおりには行えない仕事
デザイナー 芸術家など 
人の心に感動を与える仕事

教育 医療 介護の分野では
大きな需要があると見込まれているようです

AIに仕事を奪られる職種 奪われない職種をまとめた表

読み手の皆さんは
ナマの人間の医者と AIロボット医者の
どちらに診察 診断 治療をしてほしいですか?

どうなのかな?

ヒトを診察するAIロボット医師


では AI社会になると
資本主義が変わるのでしょうか?
高橋医院