ストレス障害と 
生活習慣病 うつ病の関連について解説します

<生活習慣病との関連>

まず ストレスそのものが
生活習慣病を引き起こす大きな要因となります

ストレスによる生活習慣病誘導を示す図
ストレスによる生活習慣病の誘導機序を示す図


一方 
糖尿病 高血圧症 喘息などに罹患している人は
軽いストレスでも病状が悪化してしまいます

生活習慣病の人のストレス障害は

*発症早期から適切な対応をしても 
 全治には3か月かかる

*対応が遅れると 
 回復により長い時間が必要になる

*回復後も 回避・逃避的な心理が強まり 
 打たれ弱くなる

といった特徴を有しています


<うつ病との関連>

うつ病と診断された人の大半は 
実はストレス障害ではないか?
という意見もあります

実際に現代の日本では

慢性持続的なストレスが原因の
うつ状態を主たる症状とする
ストレス障害が圧倒的に多い

推測されているのです

うつ病の人は
ストレスに対する耐性がとても弱く
その影響がとても強く出ることも事実です

ストレスによるうつ病の誘導を示す図


しかし
うつ状態とストレス障害は とても良く似ていますが

*症状の発現の仕方

*病状の経過

*予後

*治療の仕方

は大きく異なります

@うつ病は 既に説明したように

始めと終わりがある病気
 一定期間(3か月程度)が過ぎれば 自然に回復する

治療を行う必要がある病気

*原因となる具体的な事象がなく 自分の問題に行き着く

再発することがある

といった特徴を有していますが


@ストレス障害
*病気ではなく 反応

*勝手によくはならないので
 ストレスをうまくコントロールしなくてはならず
 ストレスがコントロールできない限り
 回復は望めない

*脳のケガに近い状態

*新たなストレスが加わらない限り 再発しない

といった うつ病とは異なる病態を呈します

こうした鑑別 見極めが重要になります
高橋医院