新型コロナウイルスの感染者数の増加が
東京でも全国でも歯止めがかからず
日に日に緊張感が高まっています

東京の感染者数の増加を示すグラフ


当院もインフルエンザワクチン接種がいちばん多い時期で
毎日てんてこ舞い状態ですが
確かにここ2~3週間で発熱の患者さんが増えてきて
時間指定の発熱外来で診察する機会が多くなり
唾液のPCR検査の件数も増えつつあります

そんななか
11/20に専門家が構成する対策分科会から
政府への提言が出されましたが

分科会の皆さんが
困難と感じている問題点のひとつとして
「分科会が発するメッセージが社会に十分に浸透していない」
という懸念が示されました

分科会が示した懸念

そこで 3連休中ではありますが
「感染リスクが高まる5つの場面」
について詳しく紹介したいと思います

感染リスクが高まる5つの場面について説明した図

この「5つの場面」は
以前に紹介した「7つの場面」を元に
その後の感染経路の詳しい分析により判明した
感染を起こすリスクがある
よりリアルなシチュエーションです

感染リスクが高まる5つの場面をまとめた図

1番目は 飲食を伴う懇親会等

お酒が入ると どうしても気持ちが緩んで
マスクを外して 大声をだしたりしてしまいがちなので
十分な注意が必要です

飲食を伴う懇親会等の注意を示す図

2番目は 大人数や長時間におよぶ飲食

長時間の飲食
深夜におよぶはしご酒
5人以上の飲食 
などは感染リスクを高めること
感染者の行動分析から明らかにされています

大人数や長時間におよぶ飲食の注意を示す図

3番目は マスクなしでの会話

マスクの感染予防における重要性が
世界中で再確認されていますから
再度 認識してください

マスクなしでの会話の注意を示す図

4番目は 狭い空間での共同生活

狭い空間での共同生活の注意を示す図

5番目は 居場所の切り替わり

休憩時間に入るときなど ホッとして気が緩み
マスクを忘れたりして 
感染リスクが高まるそうです

実際に 職場の休憩室 喫煙所 更衣室などでの感染が
多数報告されています

居場所の切り替わりでの注意を示す図


こうしたなかで 
これからの季節でいちばん心配なのが
会食にともなうリスクです

感染リスクを下げる具体的な食事法として

*少人数 短時間
*なるべく普段一緒にいる人と
*深酒 はしご酒は控えて
*箸やコップは使い回さない
*真正面を避けて斜め向かいに座る
*食事中でも 会話するときはマスクを着用する
*お店の換気を確認する
*体調がすぐれない人は参加しない

といったことが推奨されています

感染リスクを下げる具体的な食事法を示した表

つい先日 東京都からも 会食時の注意事項として
「5つの小」という合言葉が提唱されました

「5つの小」を提言する小池都知事
「5つの小」を説明する図

会食に行く前に確認したいこととして
小人数で会食する
時間は小一時間程度で
小声で話しながら楽しみましょう

会食に行く前に確認したいことをまとめた図

会場を選ぶときは
小まめな換気ができるお店を選びましょう

会場を選ぶときの注意をまとめた図

会食の場では
小皿に取り分け食べましょう
手洗い 消毒は小まめにしましょう

会食の場での注意をまとめた図

会食中でも 会話をするときは 
小まめにマスクを着用しましょう

会食中でのマスク着用を勧める図

といった具合です

うーん 正直言って
色々と厄介なこともありますね

個人的には お店の方には申し訳ないけれど
今は外食はあきらめた方が良いと思っています


冒頭にご紹介した分科会が示した懸念のなかに
「コロナ疲れ」のことも記されていました

人々が 一生懸命に感染防止対策をとっているのに
感染者が増加する一方なので
いったいどうすれば良いのだろうと 
気分的に疲れてしまうリスクです

コロナ疲れについてまとめた図

それでも
基本的なルールを 引き続き遂行していくしかありません

基本的なルールの遂行を勧める図

ここが我慢のしどころです!
頑張って
このターニングポイントを乗り切りましょう!
高橋医院