インフルエンザ対策 マスクと手洗い
ネコブログファンの皆さん スミマセン! 今日は ネコネタはスキップです さて 今年はインフルエンザワクチンの供給量が 例年より少なく 当院でも 一時期ワクチンの在庫が枯渇して 接種を希望される患者さんに ご迷惑をおかけしました 現在は供給状況も改善しつつありますが 同時に インフルエンザの患者さんの数も 少しずつ増加しています インフルエンザの流行の目安として 1週間の定点当たりの観測患者報告数 という指標があります 指定された医療機関で インフルエンザと診断され 報告された患者さんの数を集計処理して 出される指標ですが これが 1.0 を超えると 流行開始 10.0 を超えると 流行注意報 30.0 を超えると 流行警報 とされています 11/30に東京都から発表された 11/20~11/26の1週間の 定点観測数は 1.86 で 前々週の 0.54 前週の 0.87に比べ 大きく増加し 都内では インフルエンザの流行が始まった と判断されました 患者数を示す折れ線グラフが 急激に右肩上がりに 立ち上がっているのがわかります 流行開始時期としては 昨年より1週間遅く 例年より早めです 例年 流行開始宣言から1か月ほどで 注意報発令になりますから これから年末年始にかけて 注意が必要です ということで まだワクチンを接種されていない方は 早目に受けていただきたいし 既にワクチンを接種していても インフルエンザにかからないように 日々の生活で 注意をしていただくことが大切です そこで今日は インフルエンザにかからないための対策を ご紹介します <インフルエンザにどうしてかかるか?> インフルエンザは 飛沫感染と接触感染により 感染します @飛沫感染は 感染した人が 咳をすることで飛んだ 飛沫に含まれるウイルスを 別の人が口や鼻から 吸い込んでしまい ウイルスが体内に入り込むことで 感染します @接触感染は 感染した人が 咳を手で押さえたあと 鼻水を手でぬぐったあとに ドアノブ スイッチなどに触れて そこにウイルスを含んだ飛沫が付着し それを別の人が手で触れ さらにその手で 鼻 口に再び触れることにより 粘膜などを通じて ウイルスが体内に入り感染します ですから *口や鼻からウイルスを 吸い込まないようにすること *ウイルスがついた可能性がある手で 自分の顔を触らないこと が 対策として重要になります 具体的な対策は 前者は マスク 後者は こまめな手洗い です <マスク> 咳やくしゃみをする時は ティッシュやマスクを口と鼻にあて 他の人に 直接飛沫がかからないようにしましょう という 咳エチケット運動 が 盛んに行われています *普段から皆が咳エチケットを心がけ 咳やくしゃみを他の人に向けて 発しないこと *咳やくしゃみが出るときは できるだけマスクをすること *とっさの咳やくしゃみの際に マスクがない場合は ティッシュや腕の内側などで 口と鼻を覆い 顔を他の人に向けないこと *鼻汁・痰などを含んだ ティッシュはすぐにゴミ箱に捨て 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時は すぐに手を洗うこと を守ることが大切です そして 飛沫感染対策で有効かつ重要なのが マスク です 特に 自分が感染している場合は 他の人に感染させないために 必ずマスクをしてください それは 外出時だけでなく 家の中にいるときも同様です また 感染していない人が 鼻や口へのウイルスの侵入を防ぐために 人混みの多いところなどで マスクをすることは 効果があるとされています 大切なのは 正しくマスクをつけることで *マスクを 鼻の上 顎の下まで伸ばして 鼻と口の両方を確実に覆う *マスクの上部の固いバーを折って しっかり鼻にフィットさせ 鼻の両脇の隙間を塞ぐ ことが重要です マスクを取り換える際の注意は *原則 1日1~2枚で使い捨て *2日以上使うと 表面にウイルスが付着している可能性が高い *取り替えるとき ウイルスが付着している可能性がある マスクの表面を絶対に触らず ゴムバンドのみを触るようにする *表面には触れず ビニール袋に入れて口を閉じて廃棄する *廃棄後に すぐに手洗いする といったことです <手洗い> 外出時に色々な所を触って 知らぬ間に手にウイルスが 付いてしまう可能性があります ですから まず大事なことは その手から鼻や口に ウイルスが入っていかないように むやみに手で顔を触らないようにすることです ヒトは 知らぬ間に手で顔を触っていることが 多いそうなので 気をつけないといけません そして 手からウイルスを 物理的に除去するための こまめな手洗いの励行です 効果的な手洗い法については こちらをご参照下さい ちなみに 手洗いとともに うがいの励行が喧伝されていましたが 最近の研究によると うがいは手洗いほど有効ではないようで 厚労省や都の インフルエンザ予防のパンフレットにも 記載されていません 最近見かけた メトロの駅広告でも 手洗いと咳エチケットが強調されていました 次回も インフルエンザ対策を解説します
高橋医院