どこよりも早い?ノーベル賞授賞式ライブ
今年のノーベル医学生理学賞を
本庶先生が受賞されたことは
紹介しましたが
その授賞式
ノーベル財団のHPのライブ配信で
見てしまいました
書き手は大学院で
免疫をかじっていましたし
一応専門としているのは
肝臓の自己免疫疾患ですから
免疫には浅からぬ思い入れがあります
それに ノーベル賞の授賞式に
参加したこともあるのですよ
ノーベル医学生理学賞を選考するのは
スウエーデンのストックホルムにある
カロリンスカ研究所ですが
書き手は若い頃に博士研究員として
ここの免疫学教室に留学していまして
毎年授賞式のチケットには
カロリンスカ留学生ワクがあって
1992年にボスがそのチケットをくれたのですよ
で 授賞式が行われるコンサートホールの
確か三階のいちばん末席から
こんなビューで遠くから
眺めていたのを憶えています(笑)
このテーブルに並べられているのが
ノーベル賞のメダルと賞状
ロイヤルファミリーが到着されて
いよいよ式が始まります
ちなみに
国王のカール・グスタフ16世は
公式業務をするより
農場で働いている方が好きだという
庶民派ですが
”レズビアンバーに行ったかもしれない”
スキャンダルが発覚した
ちょっと違った意味での
庶民派でもあります(笑)
さて 受賞者の入場
先導するのは
スウエーデンの女子学生ですが
かぶっている水兵帽のような白い帽子は
学生さんのオフィシャルな装いで
学校の卒業式などでも着用されます
受賞者の皆さん
本庶先生は紋付き袴の和装で
格好良いですね!
画面を見ていたら
懐かしいお顔を発見
プロスタグランジンを発見した
サミュエルソン先生で
ご自身もノーベル賞受賞者で
書き手が留学していた頃
カロリンスカの総長さんでした
まだご存命だったのですね
そしてもうひとり
懐かしいお顔
医学生理学賞の業績を紹介した
クラウス・カレ先生
(左にあるのはノーベルの胸像)
彼は書き手が留学していた頃
すぐ隣の建物で
ジョージ・クライン先生という
NK細胞という免疫細胞の研究で
世界をリードしていた大家のラボの
若き大番頭さんをしていて
何度か話したこともありました
ずいぶん 太っちゃったな(笑)
そのクラウスのスウエーデン語による説明を
王室ファミリーは熱心に聞かれています
そして
自らの業績を誇らしげに聞かれる本庶先生
グスタフ国王から
直々にメダルと賞状を渡され
さすがに嬉しそうですね
でも 本庶先生らしい目力もありました
さてクラウスの受賞功績の説明では
面白い計らいが織り込まれていました
T細胞が腫瘍細胞を攻撃しようとするが
腫瘍細胞がブレーキをかけるので
上手くいかなくて
まるでピアニシモのような成果しか
あげられない
ここでオケのバイオリンが
もの哀し気にワンフレーズ演奏します
しかし
本庶先生たちが発見した
チェックポイント阻害治療により
T細胞は一気に腫瘍をやっつけることができる
まるでフォルテシモのような効果が
得られるようになった
そして今度は
フルオーケストラが高らかに奏でます
クラウス
まるで指揮者のようにノリノリ!(笑)
緊張気味の本庶先生たちも
微笑んでおられました
この様子は動画でご覧ください
で このあと
市庁舎に場所を移して晩餐会ですが
さすがにこちらの方までは
書き手は招待されませんでした
でも
晩餐会にも行ってみたかったなと
ラボの仲間に話したら
いや~ 狭いし料理もまずいから
テレビで見ていた方が良いよと言われました
料理は 前菜 主菜 デザートの3皿だけで
どれくらい美味しいかと言うと
参加した受賞者のお孫さんが
テレビのインタビューで
何がいちばん美味しかった?と聞かれ
間髪入れずに デザート!
と答えたほどだそうです(笑)
ちなみに授賞式では
末席の参加者でもドレスコードを求められ
男性は
ホワイトタイにテール(燕尾服)でした
書き手も貸衣装さんに行って
馬子にも衣裳しましたよ(苦笑)
さて
最後に授賞式の最後に演奏された
スウエーデン国歌を
動画でご紹介します
スウエーデンの国歌を
初めて聞く方も多いのでは?
書き手は
なんだか懐かしい気持ちに
なってしまいました(笑)
高橋医院