一難去ってまた一興
今日からお盆休み! という読み手の方も多いことでしょうから 小難しい 欲望と民主主義のお話 は中断して(苦笑) 7月末の週末の夜にWOWOWを見ていたら 今年5月に行われた スガシカオのデビュー20周年ライブ の録画が 放映されていました スガシカオ 書き手は何気にファンなのですよ ファンキーなメロデイも良いけれど ちょっとナイーブで センチメンタルな香りがする 歌詞もお気に入りで 元気が欲しいときに 彼の曲をYouTubeで見聞きしたりします そうか スガさんも 苦節20年なのですね だけど 今日の主役はスガさんではなくて ライブにゲスト出演していた 初めて見聞きしたグループです Unison Square Garden ギター ベース ドラム の シンプルな3人編成のグループで もうデビューして10年になるそうです アニメの主題歌やゲームのBGMに多用されて そこから徐々にヒットが 広がっていったようなので アニメやゲーム好きの読み手の方がおられたら このグループをご存知かもしれません そんな彼らが スガさんとのコラボで演奏していた曲が シュガーソングとビターステップ イントロで流れてきたギターソロで始まる ポップで軽快なメロディラインに 年甲斐もなく 思わず惹き込まれてしまいました(笑) スガさんも 3人の中に入って 楽しそうに歌っていましたね! で この曲 気になったので YouTubeで探すと 血界戦線というアニメの主題歌のようです ギターの男の子が ボーカルも担当していますが ブラインドで聴いていたら 女性が歌っているのかと思うような 男性にしては繊細な声質です そして 歌詞が気になるのですよ 超天変地異みたいな狂騒にも慣れて こんな日常を平和と見間違う rambling coaster 揺さぶられながら 見失えないものは何だ? 平等性原理主義の概念に飲まれて 心までがまるでエトセトラ 大嫌い大好き ちゃんと喋らなきゃ 人形とさして変わらないし 宵街を行く人だかりは 嬉しそうだったり 寂しそうだったり コントラストが 五線譜を飛び回り 歌とリズムになる ママレード&シュガーソング ピーナッツ&ビターステップ 甘くて苦くて 目が回りそうです 南南西を目指して パーティを続けよう 世界中を驚かせてしまう夜になる I feel 上々連鎖になってリフレクト 蓋然性合理主義の正論に揉まれて 僕らの音楽は 道具に成り下がる? こっちを向いてよ 背を向けないでよ それは正論にならないけど 祭囃子のその後で 昂ったままの人 泣き出してしまう人 多分同じだろう でも言葉にしようものなら 稚拙が極まれり 、、、、 いったい何を言っているの? といった感じがする歌詞ですが 妙にメロデイと合っていて 節回しも絶妙で 耳に残るのですよ(笑) ボーカルの隣で ベースの男の子が ものすごい勢いで ステージの上を弾きながら跳ね回っていて 彼が作詞作曲をしている田淵さん YouTubeで 彼らのインタビューを見つけたのですが 田淵さんは 「ポップな曲なのに 詩が難解で哲学的ですね?」 と問われると 「どうしたらメロデイが より強く印象に残るか考えて わざと聞きなれない難解な単語を 多く使った歌詞にしている」 と答えていました 確かに 書き手の琴線に触れたのも まさに田淵さんが意図した メロデイと歌詞のアンバランスさでした 文語調で妙に難解な言葉が ポップでキャッチーな メロディラインにのっているのは 不思議な新鮮さです オヤジ いい歳をして 田淵さんの思惑にしっかりはまっています(笑) でも ボーカルの男の子が言っていましたが トータルで歌詞を眺めると ちゃんとストーリーが出来上がっていて メッセージもあり 単なる言葉遊びではないことがわかります 熱しやすく冷めやすい書き手は すぐにAmazonで彼等のライブDVDを見つけて 即買いしてしまいましたよ そして もう2週間以上たつのに まだ飽きていません(苦笑) まだ 明るいノリとポップさが前面に出ている彼等ですが この先 どんなふうに作品が変化していくのか ちょっと楽しみです ちなみに シュガーソングとビターステップの エンディングの歌詞は goes on 一興去って一難去ってまた一興 一難去ってまた一興 この感覚 好みです!(笑)
高橋医院