1月の連休に ”ロシアのハシゴ” をしに
渋谷のBunkamuraまで出かけました

渋谷は人通りがアナーキーで
ちょっと苦手なので
ついつい足が遠のいてしまいます

そこで ふたつの目的を
一度行っただけで済ませようとするので
ハシゴになるわけです(苦笑)


ということで 
最初に向ったのが ザ・ミュージアム

ロマンテイック・ロシア の企画展



19世紀後半にロシアの豪商トレチャコフさんが
それまで収集してきたロシアの画家達の絵画作品を
披露するために建てたトレチャコフ美術館


やがて国立美術館となり 
現在もロシア有数の美術館のひとつです

今回の企画展では トレチャコフ美術館所蔵の
19世紀後半~20世紀前半
革命に揺れた混沌の時代のロシアで
活躍した画家たちの作品を
展示 紹介しています


実は ロシアの画家と言われて
すぐに思いつく人はいないのですよ

その当時のロシアは

音楽では 
チャイコフスキー ムソルグスキー ラフマニノフ

文学では
ドストエフスキー トルストイ ツルゲーネフ

など 華々しく活躍した人々を
すぐに思い浮かべることができますが

画家は誰一人として 名前が出てこない

でも この企画展の広告を見ると
ちょっと気になる作品がいくつかあります


昨秋からこの冬にかけては
フェルメール ルーベンス ムンクなど
上野では人気のある企画展が目白押しですが

天邪鬼の書き手は 
どの画家さんにも興味がありません

それに どこに行っても混んでいそうで(苦笑)

そこで 上野に背を向けて
渋谷でロシア絵画のお勉強をしましょう!
というわけです(笑)


それにしても 
どうして ロマンティック なの?



いわゆるロマン派の芸術運動が盛んだったのは
18世紀後半から19世紀前半だから
今回の企画展で紹介される作品が描かれた時期は
時代的に少し遅れていますね

パンフレットを見ると

この時代の画家達が描いたのが
ロシアの人々の日常生活の
ロマンティックとすら言える人生の側面だったので

ロマンテイック・ロシアという
タイトルがついたようです

わかるような わからないような(笑)


日曜日の午前中で
会期終了も近かったためか 凄い人で
数珠繋ぎに列を作って作品を鑑賞する状況

1週間ほど前に
テレビの美術番組で紹介していたので
その影響もあるのでしょう

やはり 企画展の会期の中盤
テレビの美術番組で紹介される前に
行かないといけませんね(笑)


で 展示は

*四季の風景画

*肖像画や人々を描いた作品

*子供たちを描いた作品

*都市の生活を描いた作品

の4つのパートに分かれていましたが

書き手の心をとらえたのは
なんといっても 風景画の美しさでした

夏の午後の青い空の下に広がるライ麦畑



雨の樫の木の林



いずれもイワン・シーシキンという
画家さんが描いた作品ですが
とても印象的でした

ロシアでは
自然の風景は人の心を癒し慰める 
と言われているそうで
納得ですね

そして ロシアといえば 長く厳しい冬



樹氷の林の中の1本道を描いたこの作品も
とても素敵でした

女性たちを描いた作品が並ぶパートも
印象深かったです

なかでも気になったのが
「月明かりの夜」
と題されたこの作品



高さ180cm 横幅140cmの大作ですが
ミステリアスで幻想的で叙情的で
なんとも言えない魅力が漂う作品です

解説書には
ノクターン・夜想曲のように
観る者の心を高揚させ 思い出を甦らせ 
夢想へと誘う
と書かれていました

さすが プロの表現は優雅です


そしてもう1枚 
ポスターに用いられているこの作品



タイトルは 忘れえぬ女(ひと)

地下鉄の広告などでよく目にする作品で
以前にも広告で見たことがあるなと思っていたら

1976年の初回以来
なんと8回目の来日だそうです

人気があるのですね!

ポスターに
「またお会いできますね」
と書かれている理由がわかりました(笑)

ロシアのモナリザ とも呼ばれているとか

トルストイのアンナ・カレーニナや
ドストエフスキーの白痴のナスターシャなど
同時代に評判だったさまざまな文学作品のヒロインが
この作品のモデルではないかと
当時の社会では噂されていたそうです

解説によると
月明かりの夜 も 忘れえぬ女も
ともに描いた画家のクラムスコイさんは

外面的 物質的 肉体的な美と
内面的 道徳的な心の美の
どちらが支持されるべきかという問いを
この作品に込めたのだそうです

そりゃ どっちも大事ですよね!

なんていう 
軽薄な書き手が言いそうな答えは不謹慎で

厳格な清教徒であったクラムスコイさんは
もちろん後者を支持されたそうです



意地悪で不謹慎な書き手は
晩年になってこの「忘れえぬ女」を描かれた
清廉潔白なクラムスコイさんの
心のひだを覗いてみたいと思いましたよ(笑)

でも 個人的には
「月明かりの夜」の方が好きです

彼は こんな女性も描いているようですね


ということで
確かにロシアの芸術には
ロマンティックというイメージがあると 
書き手は常々思っていますが

その一端を
珍しく絵画で楽しませていただきました


で ロシアのハシゴ ですから
当然 次のイベントがあるわけでして

それまでのつなぎの時間 地下1階のカフェで
ロシアの国民酒・ウオッカを使った
ホットのモスコミュールで体を温めました




ジンジャーの刺激がとても美味でした!



年末のヴィーガン料理店で飲んだ
フレッシュジンジャービールを
思いだしました

ジンジャー・カクテル 美味しいですよね!

最後にとんだ”左利き”脱線 失礼いたしました(苦笑)
高橋医院