カフェでウオッカの入った
ホット・モスコミュールで暖まってから

エスカレーターで1階に上がると
シアターコクーンの前には 
既に長い行列が出来ていました

ロシアのハシゴ
第2弾は 左側のポスターのこちら

左に罪と罰のポスター 右にロマンテイック・ロシアのポスター が貼られている広告

罪と罰 のお芝居

ストレートプレイですよ!

罪と罰 のポスター

役者さんのセリフだけで勝負する
ストレートプレイを観るのは
本当に久し振りのことです

メールでこのお芝居の案内をいただいたとき
うーん ドストエフスキーのお芝居かと
妙にそそられて チケットをとった次第です


罪と罰は 
読み手の皆さんの多くも
若い頃に格闘された経験がおありでしょう

ハイ 書き手も格闘しましたよ(笑)

ドストエフスキーの肖像画

書き手はどちらかというと
ドストエフスキーより
トルストイの方が好きですが

でも
若きラスコリニコフの苦悩を描いた罪と罰が
どんなお芝居になるのか 興味津々です!


出演者は
三浦春馬さんが ラスコリニコフを
大島優子さんが ソーニャを演じ
脇を勝村政信さん 麻美れいさんらが固めます

罪と罰の出演者たち
記者会見の様子

三浦さんは
NHKの「世界は欲しいものにあふれている」の
司会者として

大島さんは AKBのなかで
ちょっと個性が光っていた存在として

書き手は認識していました


台本を書き 演出したのは
リバプール生まれの フィリップ・ブリーンさん

フィリップ・ブリーン

個人的な印象として
イギリスの演出家さんは
なんとなく期待が持てます(笑)


さて シアターコクーン 

初めて入りましたが
予想していたより小さめで 
いかにも芝居小屋という感じがします

劇場内の様子1
劇場内の様子2

客層は おばさまが多くてビックリ!

もう少し若い人たちが多いかと
思っていましたが
平均年齢は高く 
男女比は思いきり女性に偏っていました

三浦さんのファンが多いのかな?


舞台装置は 
大きな階段と
平行棒のような照明が設置されただけの
いたってシンプルなもの

舞台装置

ちょっと前衛的な感じもして 
期待感が膨らみます(笑)

そして 
三浦さんがおもむろに登場して
芝居が始まります

舞台の上の三浦さん

三浦春馬さん
舞台を拝見するのは 初めてでしたが

TVを見たときより
ずいぶん頬がこけていて
役作りのために体を絞ったのかな?
という印象です

三浦さんの演技

熱演 でしたね!

第1部 休憩を挟んでの第2部 
ともに2時間あまり
三浦さんは ほとんど出ずっぱり

セリフを覚えるのも
連日の公演で体力を維持するのも
大変でしょう

ラスコリニコフですから 
苦渋に満ちた演技が多いのですが

でも なんとなく
楽しそうに演じている感じがして

この役者さんは 
芝居が好きなのだろうなと
好感が持てました


大島優子さんの演技も 初めて拝見しましたが

大島優子さんの演技1

まだ完成されていない可能性 魅力を
とても感じました

大島優子さんの演技2

この先 
どんな風に成長されて 化けていかれるのか
とても楽しみです(笑)

ラスコリニコフの妹を演じた
南沢奈央さんの演技も印象的でした

南沢奈央さん

印象的だったのが
常に舞台にチェロ クラリネットの奏者を
役者として配置し
それぞれの音色で舞台進行を
演出していたことです

舞台の様子

アコーディオン奏者が現れ
音色を出さず 空気が振動する音だけを奏でて
主人公の心の葛藤の表現を手伝う場面もあり
これもとても面白くて印象的でした


久し振りに舞台の芝居を観ましたが
やはり 役者さんたちがセリフを交わす空間を
ナマで共有するのは
臨場感があり 迫力があって
楽しくて良いですね!

終演後 観客席は
スタンディングオベーションの
総立ち状態こんなに凄いスタンディングオベーションは
久し振りに見ました

役者さんたちも 
はにかみながら応えていましたが
もう少し長くカーテンコールの余韻を
楽しみたかったかな

演出家にも出てきてもらい 
拍手を捧げたかったです


また どこかに
ストレートプレイを観に行きたくなりました

吉田剛太郎さんの
シェークスピアも観たいのですが

吉田剛太郎さんの
シェークスピア

埼玉の彩の国は
遠くて帰りの便が悪いので
ついつい足が遠のいてしまうのですよ(苦笑)
高橋医院