ココロもカラダもキレイになる究極の食事3:SANEダイエット法
この本の筆者は 食物の質に注目したSANEダイエットという オリジナルなダイエット法を提案します <食物の質> 食物には *代謝反応に良い影響を及ぼす 質の高いもの *代謝反応に悪い影響を及ぼす 質が低いもの があります この「食物の質」を重視するコンセプトも これまでに度々登場してきた 重要なものです @質の高いカロリー源 非でんぷん質の野菜 タンパク質 自然食品の脂肪 低果糖のフルーツ などで *すぐに満腹になる *体脂肪を燃焼するホルモンの分泌を促す *痩せやすくなる といった代謝促進作用があります @質の低いカロリー源 *かなりの量を食べないと 満腹感が得られない *簡単に体脂肪に変わる *体脂肪蓄積ホルモンを分泌させ セットポイント体重を上げる といった性質を有し デンプンがその代表例です こうした事実をもとに 筆者はSANEというコンセプトを考案しました <SANE> SANEとは *満腹度が高い S *体脂肪として蓄積されにくい (攻撃性が低い)A *多種類のビタミン ミネラル 必須脂肪酸 必須アミノ酸を含む N *体脂肪への変化の効率が低い E という 食物の質を示す4つの項目です @満腹度 S 満腹感の得られやすさ 満腹信号は *消化管の膨れ具合 :食品の水分 食物繊維の量が規定 *短期的な満腹ホルモン量 *長期的な満腹ホルモン量 により規定されます 満腹ホルモン量は タンパク質を多く摂ると増大します @攻撃性 A 体脂肪としての蓄積されやすさ カロリーの行き先の優先順位は下記の通りです 1. 体の修復 2. 燃料補給 3. 飢餓への備え 食物のカロリーが攻撃的だと この順位を無視して エネルギーを体脂肪として貯めこみやすくします また 一度に入ってくるカロリー量が 体の処理能力を超えると 体脂肪として蓄積されます 攻撃性は *糖の吸収の程度を反映するGI グリセミック指数 *それに食物の摂取量を加味したGL グリセミック負荷 で規定されます 食物を量的に多く摂るからでなく 一度に処理できる量以上の 糖質を摂取するので 余った分が体脂肪として 蓄積されるのです 食物の攻撃性が高いと インスリン分泌が誘発され 次にインスリン抵抗性が生じ 最終的にインスリン分泌低下が生じます 脂肪はグルコースの吸収を遅らせるので 脂肪分を含む食品は攻撃性が低いですが 精製された炭水化物などは 攻撃性が高い食品です @栄養価 N カロリーあたりの栄養素の多さ 栄養価が高い食物は 体脂肪を燃やしやすくしますが 低い食物は代謝を下げて 筋肉を燃やしてしまいます 水分 食物繊維が多いと カロリーは低くなり タンパク質が多いと 栄養価は高くなりますから 水分 食物繊維 タンパク質が多い食品が 栄養価が高くなります 栄養価が高い食物は *非でんぷん質野菜 *魚介類 良質な肉と乳製品 *果糖の少ないフルーツ ナッツ・種子類 低い食物は *でんぷん スイーツ 精製穀物 *トウモロコシ ジャガイモ カブ ラデイッシュなどの野菜 @脂肪への変換率 E 体脂肪に変換されにくい食物が 質の良い食物です タンパク質は *消化 代謝に要するエネルギーが 脂質や炭水化物より高く 摂取カロリーの30%を要する *脂肪に変換されず 肝臓でグルコースに変換され この過程でカロリーの33%が燃やされる という代謝の特徴を有するので タンパク質が豊富な食物は エネルギー変換効率は悪いけれど 多くのカロリーを消費できます 一方 炭水化物は カロリーの70%が体脂肪に蓄積されてしまい デンプン食品やスイーツは 過食 セットポイントの上昇 体脂肪の生成 を促進します この4つの項目を満たす食物が ダイエットに効果的な質の良いもので *タンパク質 脂質は 質が良い *炭水化物は 質が悪い ということになります うーん 切り口は面白いけれど 結果は同じですね(笑)
高橋医院