番組も終盤にさしかかり
司会者は最後の問いを投げかけます

最後の問いを投げかける司会者

<世界はコロナ社会にどのように対応すべきか?>

山極さんは

人間は 進化の過程で
相手の表情を見て
共感して 社会を形成してきた
ここがゴリラとの大きな違いである

現在 行われている対策は
これまでの社会で人間が行ってきたことと
まさに正反対なことで

ニューノーマルの社会では
オンラインなどにより
離れながらも共感を得る
新たな術を学んでいくのではないか?

と指摘します

語る山極さん


それに対して國分さんが

人間が身体で接しながら集まることの意義は何か?

と問います

はい 書き手もその点に興味があります


山極さんは

人間は進化の過程で
信頼形成を言葉だけに頼ってこなかった

身体と身体のコミュニケーション 
身体の共鳴のなかで
信頼が形成されてきた

ラグビーが共感を得たのは そのよい例

体をぶつけあうラグビー選手

コロナにより
そうした言葉以外のコミュニケーションの手段が
失われようとしている

言葉だけでどうするか?

言葉は あとから出来てきたものなので
信頼を形成する道具ではない

音楽 身体といった
言葉以外のコミュニュケーションを
見直すべき

言葉の前に音楽ありきで
意味を伝えるのではなく
気持ちを伝えるコミュニュケーションが大事

音楽は
人と人を共鳴させるいちばん良い方法で

この状況下での
ミュージシャンたちのネットでの活動は
まさにそのことを物語っている

ネットでコミュニュケーションするオーケストラのミュージシャンたち

こうした手段により
情報社会のなかでの人と人の共感を
高めていくべきだ

と答えられます


面白いです!
書き手もそう思います

言葉はとても大事だけれど
言葉だけでは足りないことがある

それは間違いないと思います


<コロナ以前には戻れないか?>

最後に司会者が そう問いかけます

山極さんは

同じことを再開したら
前と同じレベルに回復させようと拍車がかかり
社会の状況が
コロナ以前よりひどくなるリスクがある

未知のウイルスによる
新たなパンデミックを起こさせないためにも
自然破壊を止めなければならない

と答えられます


國分さんは

これまでのように
自国中心主義では対応できない
世界の連帯が起こらないといけない

と述べられます

世界の連帯を呼びかける国連のポスター

飯島さんは

アマゾンでもコロナが発生したように
世界全体が生死の問題を通して
初めて共通の危機に直面している

コロナ危機をポジティブに捉え直す
思考の転換が必要

これから迫り来る南半球のパンデミックに
どう救いの手を差し伸べられるか?

自国のことだけでなく
他国をどう救うか考えなければならない

国境を越えて助け合わなければならない時期
どういう連帯が可能か考えるべき

と警鐘を鳴らされました


最後のパートの意見は
これまでにも色々なところで言われていることで
特に目新しさや面白さはなかったですが

この状況で 世界の連帯なんて できるのかな?

最近の世界のニュースを見聞きしていると
そんな風に感じてしまいます

米中対決を伝える最近の世界のニュース

なんか まずい方向に進んでいるような
気がしてしまうのですが、、、
高橋医院