ズーム疲れや在宅勤務によるストレスには
どのように対処したらいいのでしょう

ズーム疲れや在宅勤務によるストレスを感じる人が多いことを示すグラフ

<「ズーム疲れ」にならないための対策>

@オンライン会議での工夫

ビデオ通話中に見える自分の映像を隠せば
過度に自分を見ないようになるし
人の発言に集中しやすくなります

通話の合間に休息をとり
画面から離れて頭の疲れを回復させるようにします

ビデオ通話の合間に休息を取る人


@ビデオ以外でコミュニュケーションをとる

ビデオ通話でなく
メール 電話の方が役に立つ状況もあります

コミュニュケーションの方法に関する好みは
人によって異なり
メールを好む人 チャットを好む人
電話が好きな人など色々です

音声だけの方がビデオ通話より情報が正確に伝わる
というデータもあります

電話で会話する人

コミュニケーションをめぐる
個人間 文化間での差異への意識を高め
人により適切な方法をとることが大切です

普通の携帯電話で
歩きながら話してみるのもいいでしょう
歩きながら話をすることは
創造性を向上させ
ストレス軽減にも寄与することがわかっています


@そのほかの工夫

オンライン会議に疲れたら
たまにはオンラインでの
コーヒータイム ランチ 飲み会などの
機会を持つようにした方が良いとされます

そうした場で楽しい思いをすれば
「ズーム疲れ」から解放されるかもしれません

オンライン飲み会を楽しむ人

ストレスを感じたときは
目の前のことだけに集中することが有効です

机に座りっぱなしで仕事に取り組んでいると
疲労がたまりやすいので
適度な運動を取り入れて体を動かすことも大切です

30分~1時間に1 回程度
椅子から立ち上がって
背伸びをしたり深呼吸をしたりしてください


<在宅勤務によるストレスへの対策>

在宅勤務という新たな勤務形態によっても
ストレスが誘導されます

それを防ぐには

@できる限り会社に出勤している時と同じように過ごす

仕事をする時間は
始業時間と終業時間を守る

休憩する時間 お茶を飲む時間
トイレ休憩 昼休憩などをきちんととり
オン・オフの切り替えをしっかり行うようにします

できる限り会社に出勤している時と同じように過ごすことの大切さをアピールするポスター


@運動を心がける

通勤せず 職場内での移動もないなど
普段より運動量がかなり少なくなりがちなので
意識して体を動かすようにします

在宅勤務により日々の平均歩数が
半分以下になった人が30%もいるそうです

運動不足を感じる人が多いことを示すグラフ

ダンベルを使った体操 ストレッチ
朝早い時間や夕方の早歩き ジョギングなどもお勧めです

以前にも書きました
当院に来られる患者さんで在宅勤務されている方の
90%近くが体重増加して
検査値が増悪している方も少なくありません

体重増加を感じる人が多いことを示すグラフ


@食事の質と量 間食 アルコールの飲み過ぎに注意する

栄養のバランスと食事量に気をつけるようにします

患者さんたちのお話を聞くと 在宅勤務になると

*楽しみや気分転換が無いので
 ついついダラダラと食べてしまう

*食べる量が増える

*スナックを食べる機会 量が増えてしまう

*お酒を早い時間から飲んでしまう

といったことがあるようです

食事や間食の取りすぎを感じる人が多いことを示すグラフ

在宅勤務中は 食事の量そのものを減らして
いつも以上に腹8分目を心掛ける

間食には充分に気をつける

アルコールの飲み過ぎに注意する

といったことを心掛けてください


@家族との過ごし方

家族に テレワーク勤務について

*いつまで続く予定なのか

*1日の何時から何時までオンライン会議があるか

*仕事時間は何時から何時までなのか

などを具体的に説明して
理解を得ておくことが大切です

家族にテレワーク勤務の協力を頼む人

また 家族に食事の準備などで
負担をかけすぎないよう
当番制にしたり出前を頼んだりという工夫も必要です
高橋医院