オールブラックスとワラビーズの対抗戦の
ブレディースローカップの第2戦は

10/18にオールブラックスのホーム
オークランドのイーデンパークで
47000人のスタンド一杯の観客を集めて行われました

観客で満員のイーデンパークスタジアム

先週 不完全燃焼気味の内容で
引き分けを余儀なくされたオールブラックス

イーデンパークでは長いこと負けたことがないので
きっと期するところがあったことでしょう

発表された出場メンバーを見ると
マッケンジーは23番でサブには入っていました

オールブラックスの出場メンバー

先週の試合後にマスコミでは
ほとんど良いところがなかったと酷評するメデイアもあり
今度こそメンバー落ちかと心配していましたが
かろうじてサブには名前があったのでホッとしました(苦笑)

この試合は SOモウンガ FBバレット兄

モウンガとバレット兄

怪我から復帰したバレット兄のプレーは
さすがに安定感も切れ味もあり
やはりマッケンジーに比べると1日の長がある感じです

SO FBはこのコンビで決まりかな?

さて この試合は前の試合と異なり 
オールブラックスのペースで進んでいきます

ワラビーズもデイフェンスを整備して対抗するのですが
オールブラックスのオハコである
テンポの速い 流れるようなつなぎのラグビーが展開されると
さすがについていくことができなくなります

また ワラビーズが攻め込んでチャンスを作ると
お約束のようにサベアやケインが
モールやラックでターンオーバーしてくれます

モールでボールに絡むサベア
ラックでボールに絡むサベア

サベアは本当に ここぞというときに頼りになります!

そして この試合で大ブレイクしたのが
このシリーズでオールブラックスにデビューした

ウイングのケイリブ・クラーク

ケイリブ・クラーク

とにかく 力強い!

ウイングだから足は速いのですが
そのパワーは ウイングとは思えません!

パスをもらうと まさに猪突猛進!

猪突猛進するクラーク

タックルに来た相手を強烈なハンドオフでなぎ倒し
さらに相手を仰向けに倒しながら
ディフェンス網のど真ん中を切り裂いていきます!

ハンドオフするクラーク

そして 一度倒されても
すぐに起き上がってタックラーをふりほどき
コースを変えてさらに突進していきます

こうしたシーンが 前後半通して何度も見られて
彼がボールを持つとスタジアム全体が大きく湧きます

沸き立つスタジアムの観客

まるで重戦車

往年の名選手で力強いウイングだった
ジョナ・ロムーを見ているようで
解説者さんも ロムーの再来だと言われていました

ジョナ・ロムーの伝説の独走トライシーン

これは ロムーさんのワールドカップのイングランド戦での
伝説の独走トライシーンです


で クラークですが 後半には
自陣10mの外側でキックを受けたカウンターアタックで
ひとりで猪突猛進して なんと敵陣22mまで持ちこみ
(いったい何人のタックルを払いのけたの?:笑)
最後はフォローしたサベナが
気持ちの良いトライをあげてくれました

トライするサベア

オールブラックスのHPに
クラークの爆走がアップされていたのでご覧ください
痛快ですよ!(笑)

見ていてワクワクする選手が
またひとりオールブラックスに登場しました!


さらに試合終了前には
新キャプテンのサム・ケインも 独走トライを決めて
チームメートと喜びを分かち合いました

トライするケイン
チームメートと喜びを分かち合うケイン

終わってみれば
オールブラックスが27-7の快勝!

27-7のスコアを示すスコアボード

試合後にはクラークが
やはりオールブラックスの選手だったお父さんと
喜びを分かち合っていました

喜び合うクラークとお父さん

お父さんも息子の大活躍を見て
さぞや嬉しかったことでしょう!

似たようなプレースタイルのセブ・リース
うかうかしてはいられなくなりました

セブ・リース

前の試合では
ワラビーズが新コーチの下で戦力を整備して
オールブラックスと良い勝負ができるほどに成長したかと思いましたが
まだまだオールブラックスの優位は揺るがないようです

このあと オールブラックスとワラビーズは
南半球のラグビーチャンピオンシップで
あと2試合戦う予定です

オールブラックスが
どんなチームを作り上げていくのか楽しみです!
高橋医院