世界の日本酒醸造所
日本酒の話題 今日は 世界各国の日本酒醸造所を紹介します <ニューヨークで日本酒を造るアメリカ人> ニューヨークでは 友人の結婚式で日本に来て 日本酒を飲んで美味しさにびっくりし それまでの仕事を辞めて 酒蔵を作ったアメリカ人の二人組がいます 杜氏は元薬品開発者 経営者は元金融マンで それぞれの仕事を辞めて 2016年に自らの酒蔵 クラフト酒 Brooklyn KURA 蔵 をオープンしました 「日本の酒蔵で酒を飲むと 誰もが恋に落ちる」と 彼等は日本酒の魅力を語ります 彼等が造る日本酒は 米は カリフォルニア産のカルローズ米 アーカンソー州産の山田錦 水は 北部のキャッツキル山地の水 を用いていて 麹と酵母は日本から取り寄せているそうです 醸造機材 蒸し器 麹室などは 自分たちの手作りで 前回ご紹介した久慈さんが アドバイザーとして色々な手助けをされているそうです ブルックリンの日本酒 なんだか格好が良いですね! ニューヨーク産の日本酒は 柑橘系の爽やかな香りがするそうですが 彼等が目指しているのは バーベキューに合う地酒だそうです やっぱりアメリカはBBQですね!(笑) <サンフランシスコで大盛況の日本酒セミナー> 一方 西海岸のサンフランシスコでは 日本酒を造るセミナーが大反響で 2000人以上の受講者がつめかけて 数日間の集中講座を受講しているそうです 化学者 エンジニア 金融マンなどが転職を志していて 南米からの受講者もいて 世界中で日本酒を造りたいという人が 毎年増えているとのこと SAKE そんなに人気なのですね! びっくりしました <ロンドンの日本酒醸造所 Kanpai> ロンドンでは 40歳代のイギリス人夫婦が 自分たちのガレージSAKE醸造所の KANPAI を開かれています 彼等は 20代でニューヨーク暮らしをしていた頃や ロンドンに戻ってから 日本料理店で日本酒のおいしさに気がついたそうで 日本にも何回も訪れて 各地の醸造所で学んだそうです そして 銀行員を辞めて ロンドンの自宅のガレージで醸造所を始めました 資金はクラウド ファウンディングで集めたそうです いや~ スゴイですね ニューヨークの彼等といい ロンドンのご夫婦といい それまでの仕事を辞めて いちから自分たちの手作りでスタートするのが凄い! 日本酒って そんなに魅力的なのですね! 書き手は日本酒も好きですが 仕事を辞めてまで日本酒を造ろうとする そんな彼等のエネルギーには圧倒されます(苦笑) で ロンドンでは 米はアメリカから酒米を輸入していて 醸造設備は ビールやワインの酒造機器を 代用したり改造したりしながら整えたそうです 日本で生まれた日本酒の伝統を重んじ その伝統技術を培いながらも 自分たちで工夫しながら現代的なひねりを加えている とご夫婦は語られます 面白いのが 日本酒造りのポイントのひとつの水です 使用するロンドンの水は 日本にないほどの硬水で 酵母は栄養素となるミネラル分をより多く含む硬水を好むので 興奮したかのように早く発酵するそうです だから 温度や発酵時間などの他の手段で発酵を調整し 低温で長時間 発酵させて吟醸に近いスタイルにしているとか 日本の酒どころで硬水といえば 灘が有名ですが 灘の生一本のような 切れ味の良い日本酒ができるのかな? でも 彼等が造る日本酒は 日本とは違ったスタイルだそうで イギリスでは 辛口のドライスタイル濁り酒が人気でだとか
外観からベイリーズを想像して飲んで 意外な味わいに驚いて気に入る人が多いそうです! 日本酒への探究心は決して尽きることはなく 日本の酒蔵が日夜努力しているように 自分たちも励めば 常により良くなれる と熱く語られているとか 彼等が自分たちの日本酒を宣伝するときには 「ビールのように造られ ワインのように楽しめる」 とアピールしているそうです なるほど 上手いことを言います(笑) 多くのイギリス人が 日本酒は強い蒸留酒だと勘違いしているけれど ワインよりも かなり簡単に料理と組み合わせることができ 食べ物と対立することがない ワインと食べ物との組み合わせで失敗することは多いが 日本酒の場合はそうではないと 食中酒としての日本酒の良さを強調しているそうです そこがポイントのようですね ローストビーフと合う日本酒を造りたい 日本で自分たちがロンドンで造った日本酒を売りたい と夢を語る彼等の 日本人へのメッセージは 素晴らしくてクールな仕事をしている 日本の地酒を造る酒職.たちを応援してください そして いつかロンドンに来て 私たちの日本酒をぜひ試してみてください 日本人よ 自分たちの日本酒の良さを見直しなさい! ということですね
高橋医院