ネコと暮らしても下僕になるな2
前回に引き続いて キャットシッターの草分け 南里さんのインタビュー記事を紹介します 猫は 人の感情や気持ちに敏感なので こちらの不安や緊張が 猫の健康に影響を与えるようなこともあります 猫は自分を映す鏡だと考えたら わかりやすいと思います もし近寄ってこなかったら 私ちょっとイライラしてるのかも ごめんね 気づかせてくれてありがとう といった受け取り方をすると 猫との関係が変わってきます はい これは 思い当たる節が大いにあります 書き手がいちばん印象的だったのは 仕事が上手くいかず ふて寝していたら ローズがそっと 添い寝してくれたことです 普段は 寝ている体の上を 縦横無尽に元気に蹂躙していくのですが こちらが落ち込んで元気がないときは そっと添い寝してくれる ネコはヒトの気持ちがわかるのだな と実感しました ちなみに お酒を飲み過ぎたときは 誰も寄ってきません(苦笑) 南里さんは 昨今のネコブームについて こんな感想を述べられます あまりに過剰な猫ブームは 早く終わってほしいと思います 猫は人間のために存在する動物ではなく 猫は猫として生きているので 人間が勝手に癒しを求めるのは違うと思います なるほど ヒトの勝手な自己満足的なネコブームは どこか変なんじゃないの? という警鐘ですね それから どうしても今みたいなブームになると やたらに猫を大事にして「猫様」にしてしまう人が 増えるでしょう? 人の方も下僕になる方が簡単なんです 再度 なるほど~ です! 確かに 経験的に言っても 下僕になる方が簡単かもしれません さすがの鋭いご指摘です でも 猫と人は 対等であるべきだと私は思います とはいえ この対等というのが 結構難しいんですけどね 人間が成熟して 猫と対等な関係でつきあえるようになったら お互いの暮らしの質も 良くなると思うんですよ はい 我が家も共同生活の長い時間を経て ようやくネコsと 少し対等の関係が築けてきたかな とも思いますが ネコsも そう感じてくれているかな?(笑) 対等の関係を構築するには 「擬人化」ではなく 「擬猫化」してみることですね よく「擬人化」して 人間の気持ちを投影して 「ひとりぼっちでお留守番させて可哀想~」などと 思ってしまいがちだけれど それは猫の習性を理解せずに 感情移入だけが 過剰になっている状態だと思います 逆に自分が猫だったらどうされたい? と考えてみましょう これは 人とネコの関係に限らず 人と人の関係においても 重要なことですね もし自分が相手の立場だったら どう感じるだろう? そう思って行動することは とても大切なことですが でも 忙しい日々のなかでは それが意外に難しかったりする 自戒 自戒で 次回に続きます(笑)
高橋医院