ネコと暮らしても下僕になるな3
南里さんのインタビュー記事のご紹介 最終回です インタビューも終盤にさしかかり 南里さんはネコとの接し方について こんな風に語られます 私は猫に 人に話すのと同じように話します 猫にわかるはずはないというのは 人の思い込みです 猫には 私たちの感情も意思も伝わりますから コミュニケーションを 上達させることは可能なんです でも ちゃらちゃら語りかけてはだめ 猫は家人から尊重されているかどうか ちゃんと感じ取る動物ですから 真剣に対等の意識で話します 言語の違う人とでも通じ合えるように 彼らは“雰囲気”で理解するんですよ はい 本当に そう思います ネコsとの共同生活を長く続けてき ようやくときどき コミュニュケーションが 上手くとれたかな? と思える時があるような気がしてきました そんな時は ネコsも穏やかで幸せそうな 表情や仕草をしてくれますし こちらも幸せな気分になれます これって 前回も同じような感想を述べましたが 人間社会おける異文化理解でも 同じようなことが言えますよね 共感なくして 理解なし そうした心持ちが 大切なのだろうと思います そういえば これは お医者さんと患者さんの コミュニュケーションでも同じですね おろそかにならないように 気をつけないと(汗!) そういう意味では 家でネコsとの関係をうまく築くことは 社会における日常生活で 他者との関係をうまく築くことの よいトレーニングになるのかもしれません 最後に南里さんは 愛猫家の心理についても ひとこと言及します 愛猫家も わがままだったり気まぐれだったり 猫と同じような性格を持っている傾向が あるんですね 犬と猫では 暮らす人にもそれぞれ違いがあって 犬と暮らす人は 勉強好きで 本に書いてあることを素直にやろうとする 一方 猫の人は 本はやたら読むんだけど 自分がやりたくないことはやらない そして 自分のやり方に固執して続けるような 人の話を聞かない頑固なところがあるので 実は猫とつきあうのと同じくらいに 大変な部分もあるんです うひゃー 耳が痛い?(苦笑) でも 何万匹ものネコと その飼い主と接してこられた 南里さんならではの とても鋭いご指摘なのかもしれません 要するに ネコとヒトの間での類は友を呼ぶ ということ?(笑) 「猫ちゃん大好き!」と言うような人は 大抵 母性が勝りがち 父性的な社会のルールや 理性でコントロールするべきところが弱いと どうしても感情に流れてしまいがちになるんですね 再度 耳が痛いですね!(再苦笑) イヌ性社会とネコ性社会の比較すると *イヌ性社会では 忠誠 服従 全体主義 *ネコ性社会では 自由 放任 個人主義 が それぞれ尊重されることを 以前ブログで紹介しましたが そのときは ヒトラーはイヌ派で チャーチルはネコ派だった という具合に ネコ派の良さを強調する文脈でしたが 南里さんの今回のお話は そうしたコンテクストに水を差す形で ネコ派は 感情に流れてしまいがちな傾向もあり 必ずしも良い面ばかりではありませんよ というリアルな側面を それこそ 情に流されずに しっかりと指摘されているのでしょう まあ 個人的には 理性と感情とどちらを好むかといえば 感情の方に流れやすいのですが(苦笑) 理性と感情は どちらの方がより重要ということでなく どちらも しっかりしていないといけない ということですからね どちらか一方に 過度に流れてしまうのは問題でしょう ということで 南里さんのさまざまなご指摘 とても面白かったのですが ねえ 南里さん 最後に教えて欲しいことがあるのですが 我が家のテロリストは どうしてテロをするのでしょう?(苦笑)
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