初めて飲んだお酒
今週はお勉強ブログをお休みして 長いお休み期間に恒例の 左利き特集をしたいと思います 読み手の皆さんは 初めてお酒を飲まれたときのことを 憶えておられますか? どんなシチュエーションで 何を飲まれたか 思いだすことができるでしょうか? 書き手は しっかりと思いだせるのですよ いくつのときだったかは内緒ですが (teen ageでした:笑) たまたま家に遊びに来ていた叔父が 「患者さんからいただいた 珍しいお酒を飲んでみるか?」 と なにげなく勧めてくれて(笑) で どんな珍しいお酒だったかというと なんと 杜松の香りがするお酒だったのですよ! 左利きを自称する書き手が 初めて飲んだお酒は ジンでした 普通 お酒初体験というと お父さんがいたずらして 子供にビールを舐めさせるといった 可愛らしいシチュエーションが 多いと思うのですが 書き手のお酒初体験は ビールやワインといった アルコール度数が低い醸造酒ではなく 冷凍庫に入れても凍らない 高いアルコール度数の 蒸留酒のジン ちなみにその時 書き手は 杜松のなんとも言えない華やかな香りに驚き 口に含んだときのしっかりとした感触に 魅入られたのですよ 美味しい! と思った(笑) こういうのを 栴檀は双葉よりなんとかと言うのかな?(苦笑) ということで あの時以来 ジンとは 長~いお付き合いをさせていただいております 今日は そんなジンのお話をしましょう ジンは 穀物から造った醸造酒を蒸留して造る 蒸留酒の代表格で 4大スピリッツ(ジン ウオッカ ラム テキーラ) のひとつです 大麦 ライ麦 ジャガイモなどを原料とした 穀物の蒸留酒(グレーンスピリッツ)に ジュニパーベリー(西洋杜松の球果)や 他のハーブ(ボタニカル) などによって香り付けされています アルコール度は40~50度前後 何度も言って恐縮ですが(笑) 冷凍庫に入れても凍りません! 無色透明で 香り高く 爽やかで 切れ味が鋭い ボタニカル由来の 華やかな香りが特徴ですが 香りは時として複雑で 味わいは基本的に爽やかですが 苦味 辛みもある そんな特性から カクテルの材料として 最も多く使われているスピリッツです ジンは どんなふうにして造られるかというと まずは 大麦 トウモロコシ ライ麦 小麦などを原料に 醸造酒を造り それを蒸留して ベースとなるグレーンスピリッツを造ります アルマニャックの解説でご紹介したように 蒸留には 単式蒸留と連続式蒸留の2種類の方法がありますが ジンのご先祖様の ジュネヴァ(あとで解説します)は単式蒸留 一般的なジンは連続式蒸留 で それぞれ蒸留されます こうしてアルコール度95%以上の グレーンスピリッツができますが そこに ジンの命とも言えるボタニカルの香味を加えます グレーンスピリッツには水が加えられ アルコール度を60度程度にして ボタニカルの香味・風味を出しやすくします ジンの売りは 爽やかさと独特の香り ボタニカルは そうしたジンの特徴を決定づけるもので さまざまな種類のボタニカルが用いられます ボタニカルとは何か どんな風に香味が加えられるかは 次回のお楽しみ
高橋医院