新型コロナ・厚生労働省の英断?
新型コロナウイルスが 猛威を振るっている このご時世 日々の診療に欠かせないのが アルコール消毒ですが 消毒用アルコールが 枯渇しているのですよ! 薬局などで欠品しているだけでなく 医療機関に医薬品を卸している 業者さんにたずねても 入荷時期がわからない状況で 3月はじめくらいから ずっとこの状態が続いています マスクもそうですが いったい国は何をしているのだ!と かなり真剣に愚痴りたくなってしまいます(苦笑) でも 免疫力アップにはユーモアが欠かせない と思う書き手は こうなったら アルコール度数が高いこちらで消毒だ! などとスタッフさんにうそぶいていたら なんと4/10に 厚労省が大英断されて(?:苦笑) こんな通達がだされました! 新型コロナウイルス感染症の発症にともなう 高濃度エタノール製品の使用について 手指消毒用エタノールの供給が不足していることから 医療機関等においてやむを得ない場合に限り 高濃度エタノール製品を 手指消毒用エタノールの代替品として用いることは 差し支えないこと えっ ホントにそうなの? 書き手がこのことをニュースで知り 糖尿病専門医さんに伝えたら 「また しょうもない冗談を言って」と 最初は全く信用されませんでした(苦笑) で 以前から 消毒用エタノールの代用品になるのではないかと 候補の一番手に推されていたのが こちら! ポーランド産のウオッカの スピリタス そのアルコール度数は なんと 96%! 世界強い酒ランキングで 堂々の第1位です! もともと ポーランドのウオッカは 美味しいのですよね! で 左利き肝臓専門医なので ついつい話題がコロナからアルコールにそれて 恐縮ですが(苦笑) そもそもお酒のアルコール濃度は ビール ワイン 日本酒などの醸造酒では 5~15%くらいで そんなに高くありませんが ウイスキー ジン ウオッカといった 酔うためのお酒の蒸留酒になると 軒並み40%以上と高くなります で 厚労省の通達では 手指消毒エタノールの代用品として使用できるのは エタノール濃度が 原則70~83%の範囲内のもので そこまで強いお酒は 蒸留酒をもってしても ウオッカ以外には なかなかないようです ちなみに 同通達にも 引火しやすいため火気の近くで使用しないこと と注意が書かれていますが 確かにスピリタスのボトルの裏面のラベルにも 火気に注意してください と記されていました で このラベルを読んでいて驚いたのが なんと このお酒は 70回も蒸留しています! 蒸留すればするほど アルコールの純度は高まりますが そうか 70回もしないと 96%の濃度には たどりつかないのですね 勉強になりました!(笑) さすがに そのままストレートに飲むのではなく 梅酒づくりのリカーのように フルーツ酒を作る際に使われるようです イチゴ酒の作り方 ポーランド語なので読めません(笑) ところで このスピリタス 既に2月頃に巷で アルコール消毒の代用品になるのでは?と噂され 品薄状態になったのですが どうして既に我が家にあるかと言うと そりゃ 書き手がこっそり火遊びするためですよ! じゃなくて(苦笑) もともとこのお酒の存在を 当院のスタッフさんが調べてきてくれて それを聞いた 理科系の実験大好きの糖尿病専門医さんが 自家製の消毒用ハンドジェル を作ろうと計画され 精製水 グリセリン キサンタンガムといった 材料のひとつとして我が家に来られました で 厚労省の通達には より高濃度のものは精製水等で薄めて使用すること と記されていますが 我が家の職人さんによると 薄めないと すぐに蒸発するし 原液だと手への刺激が強すぎるからだそうです なるほど~ 勉強になります! この前の週末 外出を自粛して 家庭内で試作品第1号が作られましたが どうも粘調度が強すぎたようで ローズさん監修のもと 近々 第2号の試作が行われる予定です ちなみに書き手は まだ スピリタスの匂いも味も 試させてもらえていません せっかく苦労して ネットでゲットしたのに!(苦笑)
高橋医院