ピアニストの指は美しい
コロナ禍で辛い思いをされている方のなかには ミュージシャンやアーティストがおられます 書き手も 3月初めにパリオペラ座バレエを観て以来 劇場やコンサート会場には足を運んでいません でも ついに意を決して 久し振りにブルーノートに行ってきました というわけではなくて(苦笑) ブルーノートが配信してくれるライヴストリーミングを 楽しんだのです SAVE LIVE MUSICと題した 上原ひろみのライヴ 4つのプログラムに分けて ほぼ1か月にわたり 全16公演が行われ 各プログラムの1日のステージが ライヴストリーミングで まさにリアルタイムで オンラインで配信されます そういう世の中になったのですね 最初のプログラムは 最新アルバムを中心にした SPECTRUM 2番目は デビュー・ソロアルバムにフォーカスした PLACE TO BE 3番目は 最初から最後までバラードの BALLADES 最後は 2003年のデビュー以来の これまでの彼女軌跡を振り返る Since 2003 上原ひろみさんの全てを味わいつくせる 豪華なラインナップになっています さすがに4公演全てを会場で楽しむのは 時間的にもお財布的にも厳しいので そういう意味では 会場に行くよりお安い価格で ライヴストリーミングで楽しめるのは 良かったかもしれません ちなみに ライヴの時間に見られなくても 翌日一日間は何回でも配信が楽しめます 4つのプログラム全て このメッセージの書かれたスニーカーのアップから ストリーミングは始まりました 配信される会場の雰囲気は こんな感じ 場内は ひとりひとりの座席が 間隔をとりながら整然と並んでいて なんとなく堅苦しい雰囲気を感じます 上から見た画像は こんな感じ 座席の配置が なんだか勉強会のようで コンサートにしては ちょっと違和感があります?(笑) で 久し振りのひろみさんは いつも通りのパワフルな熱演で 椅子から立ち上がって 中腰で鍵盤に挑みかかるように 情熱的にパワフルにピアノを奏でます
でも 書き手がいちばん印象的だったのが 3番目のプログラムの BALLADES 全曲バラードで 情感豊かに 美しく聴かせてくれました うわっ ひろみさん こんな一面もあるんだ! と思いましたよ 彼女自身 途中のトークで 「メデイアでは パワフルでアップテンポに弾くシーンが 短く取り上げられることが多く そうしたイメージが定着しているかもしれないけれど 私はバラードを弾いているときが いちばんピアノと密接な関係性を感じるんです」 と語られていましたが 確かにこれまであまり聞いたことがない ひろみさんのバラードを 集中して楽しむことができて なんとも幸せな時間でした ベートーベンの悲愴の ひろみアレンジも 楽しむことができました!(笑) で ライヴストリーミングだと 実際の会場では見ることができない 演奏しているときの表情や手先が 存分に楽しめるのが特典かもしれません ひろみさんの指先 初めてじっくりと拝見しましたが 美しかったです! でも ライヴストリーミングは やっぱり 臨場感には欠けますね ネコと一緒に楽しむことはできるけれど(苦笑) そのことを知人に話したら 「でも こういうご時勢だから そういう形で演奏家を経済的に援助するのも 大切なことでしょう?」 と言われて なるほどそうだなと思いました ナマで楽しむのがいちばんなのは 間違いありませんが ライヴストリーミングのような形式で芸術を楽しむのも Withコロナ時代のひとつの知恵というか 新しいスタイルになるのかもしれません 歌舞伎は 人気役者さんが 歌舞伎入門講座を有料で オンライン配信しているようだし 美術館なども 企画展でやられている講演や キュレーターさんたちによる解説などを 有料でオンライン配信してくれたら 是非 拝見したいと思います アーティストの皆さん 芸術関係のお仕事の皆さん 頑張ってください!
高橋医院