日本人のための科学的に正しい食事術2:間食と絶食
この本では 欧米のダイエット本でも取り上げられていた間食も 話題としてとりあげられています <間食> @なぜ間食? 空腹の時間が長くなると 脂肪が分解され遊離脂肪酸が出るので インスリン抵抗性が誘導されるリスクがあり 次の食事で食べ過ぎるので 血糖値が急上昇するリスクもある だから間食を入れた方が良い というのがアイデアです 間食を摂って6回以上の食事回数になると 総摂取カロリーは14% BMIは6% それぞれ低下するというデータもあります 間食により GLP-1 ペプチドYYの分泌が増え 空腹ホルモンのグレリンの分泌が減り 血糖値がコントロールされ 過食が抑えられることも報告されています しかし 現代社会で自由に間食させると カロリーの高い食品を多く摂りすぎてしまうので 「良い間食」をとることが大切です @良い間食 悪い間食 良い間食とは 食物繊維 タンパク質が多く 糖質が少なく 噛み応えがあり ビタミンやミネラルを含む食物です *ヨーグルト *高カカオチョコレート *ナッツ *低脂肪チーズ *スルメ 茎ワカメ 昆布菓子 などは良い間食で 精製炭水化物 糖質 加工脂質が多い *せんべい スナック *ケーキ ドーナツ *だんご チョコレート は悪い間食です @間食の摂り方 *1回に150kcal以内 1日の総エネルギー量の10%以内に留める *お腹が空きすぎる前に摂る *朝昼夕の3食の間に摂る *夕食後には摂らない 摂っても少量にして 血糖値が上昇しないものを選ぶ 日本では 菓子の購入金額が米のそれを越えていて たくさんのお菓子が 間食で消費されているので注意が必要です <断食> 断食については どうでしょう? @空腹の大切さ 空腹だと サーチュイン遺伝子が活性化し長寿になるし オートファジーが稼働して 老化や病気が防がれる したがって 腹8分目の食生活が大切で だから断食も有効である という考え方に基づいています アメリカ国立老化研究所は 断食により
*メタボ疾患リスクの低減 *肥満の改善 *寿命延長 が得られると報告しています @断食の効能 *酸化ストレス 炎症の減少 *インスリンの分泌低下 インスリン感受性の改善 *体重 血圧 LDL-C TGの減少 *サーチュイン遺伝子の活性化 *ケトン体の効果 *オートファジーの活性化 といった効果が 断食により得られると報告されています @断食の方法 *1日おきに25%以内のカロリーしか摂らない *月に1回 摂取量を半分にすることを 5日間ほど続ける *夕食を早目に食べて 朝食まで半日以上あける といった 簡便なプチ断食でも効果があるようです 但し 断食後にドカ食いしないように注意が必要です
高橋医院