以前「くさいウイスキー」というタイトルで
アイラモルトのウイスキーの話題を
紹介しましたが

ひねくれ者の書き手は 
人様が眉をひそめるような 
癖のあるモノが好きでして

実は焼酎の好みも 
そのご多聞に漏れません(苦笑)

焼酎と麹の話題を語っていて 
くさい焼酎のことを思いだしました


書き手が時々行く 
焼酎専門店の「だけん」さん

だけんさんの店先

芋焼酎は
独特の個性的な香りがあって
敬遠される方が少なくないのですが
書き手は結構好きなのですよ

しかも 前回解説したように
黒麹で造られた芋焼酎は 
特に香りや個性が強烈なので好みです

黒麹で造られた芋焼酎


でも 
もっと面白い個性的な焼酎はないのかな?

そこで 
なにか癖のある珍しい焼酎はありませんか? 
とお店の方に尋ねて 
ご推薦いただいたのがこれです

青酎のボトル

その名も 青酎

なんと 
東京都で作られている芋焼酎です!

でも 東京と言っても 
青ヶ島です

青ヶ島

青ヶ島

不勉強の書き手は 
どこにあるのか全くイメージできませんでしたが

八丈島よりさらに南に位置していて
人が住む島としては 
伊豆諸島の最南端に位置しています

青ヶ島の位置を示す地図
青ヶ島への行き方を示す航路図

ちなみにウィキによると 
2016年度の人口は168人とか



うーん それを聞いただけで 
充分にインパクトがあるのですが

それにしても 
どうしてそんな離島で芋焼酎を作っているの?

青酎の宣伝ポスター

そんな風に あれやこれや思いながら 
グラスに口をつけたのですが

うひゃー びっくり 
これは香りが強烈です!

ラフロイグを初めて飲んだときの衝撃に 
勝るとも劣らないかも?(笑)

これまで飲んだどんな芋焼酎とも 
個性が違います!

まさに芋くさいのですが
でも 
上手く表現できずもどかしいのですが
単純な芋くささではないのですよ

驚きながら 
お店の方に話をうかがったところ

なんと 麹は米麹でなく 
麦麹を使っているのだそうです

青酎のラベルの麦麹の記載


麹は 
米に麹菌を吹きかけて作ると 米麹
麦に麹菌を吹きかけて作ると 麦麹で

麦麹は大分の麦焼酎造りで使われています


でも 一般的な麦麹のイメージは 
さっぱりとしていて爽やか なのですが
この青酎は 爽やかさは感じない(笑)

どうして芋焼酎なのに 
麦麹を使っているのですか?

とうかがったところ

島には
お米より麦の方が豊富にあるから 
とのこと

えっ そういう単純な理由なの?(笑)

麦麹

でも 瓢箪から駒というか
麦麹で芋焼酎を造ってみたら 
こんな個性的な風味になりました
ということなのでしょうか?

さらに面白かったのは

青ヶ島での焼酎造りは 
もともと家庭単位の家内制手工業で行われていて

家庭で焼酎を作っている様子

各家庭が全員自己流でつくっているので
杜氏の数だけ
異なる風味が存在するのだそうです

さまざまな杜氏さんが造った青酎のボトル
さまざまな杜氏さんが造った青酎のボトル・その2

凄い!

青ヶ島まで行って 
飲み比べしてみたくなりました!(笑)

ちなみに 青ヶ島まで行かなくても
有楽町の交通会館の東京アンテナショップで 
青酎は売られています

さすが 東京都!(笑)


で 麹の話に戻りますが
最近は芋焼酎を造るときに 
米麹でなく芋麹を使うこともあるそうで

そうなると 
まさに芋100%の芋焼酎ということですね!

芋麹

うーん 
まだまだ勉強しないといけないことは 
たくさんありますね(笑)
高橋医院